「レヴィナス入門 」 熊野 純彦 著
[2008年03月23日] [固定リンク] [日記 | 読書録 | 哲学] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
熊野先生のご著書は、読ませていただき「本当に得した」と思わせていただきます。
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自分なりにいろいろな哲学関係の本を読ませていただいていますが、熊野先生の本が私のレベルでは一番心に落ちます。
実は、先生のご著書にはすさまじい書き込みをしており、書評としてblogに書くような感じではありません。
一度、きちんとご本人とお話をさせていただき、整理して書かせていただきたいと思います。
「ドリトル先生航海記」を読んでいた男の子から元気をいただきました
[2008年03月23日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (1)] [トラックバック (0)]
名古屋からの帰り、地下鉄に乗っていると前に座った男の子が「ドリトル先生航海記」を真剣に読んでいます。
自分も子供のころに読みましたので、懐かしくなって、上から本を読んで(というか絵を見て)いると、男の子と視線が合いまいました。
思わず、「ドリトル先生面白い?」と話すとすがすがしい笑顔をいただき、こちらもうれしくなりました。
折角なので、未来の有権者に名刺を渡させていただくと、国会議員だと理解していただいたようで、私の方をじっくりとみてもらいました(横でお父さんは寝ておられました)。
国会議員が信頼できるという方が17%という統計が先日発表され、本当に、本当に涙が出るくらいに悲しくなりましたが、男の子が私を少しは尊敬してくれるようなまなざしで見てくれたことは本当に勇気というか、元気をいただきました。
明日から、TV出演など道路特定財源の一般財源化に向けてやっていきます。
本当にいただいたまなざしに感謝です。
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人はちょっとしたことからエネルギーをいただくものだと実感した次第です。
「掃除道」 鍵山 秀三郎 著
[2008年03月16日] [固定リンク] [日記 | 読書録 | 哲学] [コメント (2)] [トラックバック (0)]
昔、子供の学校のトイレ掃除をさせてもらった時に、著者の鍵山秀三郎氏が顧問を務められる「日本を美しくする会」で掃除道を学んだ方に掃除の仕方を教えていただきましたので、非常にすんなりと読むことができました。
本書を読ませていただき感心したのは、掃除の仕方でなく40年も継続して会社と街の掃除を続けられた鍵山先生(イエローハットの創設者であられ、相談役をされています)の継続力です。
どのような考えを持てばその域に達することができるのだろうと考えましたが、やはりやりつづけることにしか答えはないのだとうと納得しています。
○幸せな生き方をするためには、現状を肯定し、「あるもの活かし」をすること、という言葉です。「あるものを活かす」という考え、いつも自分になにか足りないと思いながら生きている自分がいます。自分に与えてもらったものを如何に最大限に力を発揮してもらうか、これが大事だとわかっていてもできない自分がいます。
○「志」の条件は、①簡単に手に入れることができない高いものであること、②人や世のためになること、③石にかじりついても努力すること。特に「絶え間ない努力」は必要です。自分もこれができるようになりたいと精進しています。
○「天啓愛人」。ひとではなく天を相手にせよという西郷南洲翁の座右の銘です。本書を読ませていただき、天啓とは、天に従うこと、あたえられたものを受け入れること、も含むのではないかと考えさせていただきました。私は、本当に自分自身が内面からやりたいと思うことは天が与えた役割と一致している考えています。一度、鍵山先生のお考えをお聞きしてみたいです。
今週は、早朝からの駅前掃除に誘われていますので、参加させていただこうと考えています。
「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる 心を洗い、心を磨く生き方」 鍵山 秀三郎著 亀井 民治編
[2008年03月10日] [固定リンク] [日記 | 読書録 | 哲学] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
イエローハットの相談役であり 「日本を美しくする会」の顧問であられる鍵山先生のエッセイ集のような一冊です。
その中で
○「子供の教育」という一節があり、
「子供があなたのことを気の毒に思うほどの仕事への取り組み、生き方をしてみてください。」とありました。
政治の仕事をさせていただくと子供たちといる時間が短くなります。そうなると大学の先生時代よりも勉強を見たりする時間が作れません。
自分自身、ふがいない思いをしていましたが、鍵山先生の言葉にあるように、真剣に「子供たちが私を気の毒に思うくらいの努力」をやるべきだと確信しました。
まだまだやらねばいけません!
また、作家で医師のハンス・カロッサが書いた本の一節、「ただひとりの人に正しいことをするより、幾千の人たちのことを心配することのほうが楽なのです」。という引用がありました。
確かに国会で天下国家を語ることも重要ですが、まず周りにいる方一人にでも正しいことができるようになりたいものです。正直、できていません。
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本書を読ませていただき、もっともっと苦労して自分を見がかなければと思った次第です。
「オバマ アメリカを変える挑戦を」 マーリン・ブリル著
[2008年03月08日] [固定リンク] [教育 | 日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
英語と和訳が書いてある本です。英語の教材に教材にうってつけです。うってつけです。
英語に詳しくない人でも1時間くらいで読めるのではないでしょうか。
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この本を読むと
黒人の血をひき、ハワイで生まれ、
インドネシアの滞在経験がある
大統領が生まれたら
大きな変革が生まれるのではないか
と強く感じます。
本書にはハワイで日系人と会っていたような表現があり、日本人に対する理解もあるのではないかと思わせます。
さて、今周、民主党大統領候補選はこのままオバマで決まってしまってしまうと思っていましたが、
ヒラリー・クリントンもがんばり、まだまだ選挙が続きそうな感じです。
共和党はマッケインに決まりましたので、
このままずるずると民主党候補が決まらないと民主党にとっては大きなマイナスになると思います。
変革のオバマが、実績のクリントンかという縮図
個人的にはアメリカが「変革」に向かってもらいたいと思います。
「天璋院と和宮」 植松 三十里 著
[2008年02月25日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (1)] [トラックバック (0)]
あまりはやりの小説は読まないのですが、土日と移動時間が長く(トータル15時間くらい飛行機と電車とバスに乗っていました)。
持っていた本を読み終えてしまったので、浜田駅で購入しました。
本棚にあったのは50冊くらい、その中で一番読めるだろうと思われる一冊がこの本でした。
もし本屋だったら他の本を買ったと思います。
なにげなく読みだしたのですが、読みだしたら止まりませんでした。
作者の描き出す場面設定がうまく、ぐいぐいと引き込まれていきました。
男性や歴史上の著名人物が主人公のストーリーと違い、若い女性が歴史の大きな流れに運命を翻弄されながらも必死に生きる(こういうとメロドラマみたいですが)姿は迫力があります。
明治維新というと維新の若い群像が動かしたというイメージがありますが、実際にはこの天璋院と和宮、また一般の人々の動きが合わさり大きな流れを作ったのだなと思わせていただきました。
もしかしたら今この時代は幕末に匹敵するくらい変革を必要としている時代かもしれません。
各一人ひとりが国や社会を変えていこうとの気持ちが重なり大きな変革を起こすのだろうとこの本を読んで思いました。
少なくとも幕府は変革を起こしておらず、当時の多くの日本人の不満が世の中を変えたということだけは事実だと思います。
「ヘッジファンドの真実」 若林秀樹著
[2008年02月08日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
著者は、証券アナリストを経験し、独立して自らファンドを立ち上げた方です。
ファンドなど金融のプロフェッショナルようの本だと思います。
正直、私も理解できない箇所がありました。
ただ、ファンドというものがわが国で非常にマイナスなイメージを作っていることを筆者が懸念されていることがよく伝わります。
私もわが国の金融サービスを強化するためにも、金融技術をもっと高める必要性を感じています(わが国は金融機関がほとんど研究開発費を持ちませんが、海外の金融機関は研究開発費をPLに計上しているところがあります。)
金融機関が集まる丸の内の本屋でランクインされていましたので撮影してしまいました。
やはり金融のプロが買う本なんだなと思った次第です。
問題は「タコつぼ」ではなく「タコ」だった!? 「自分経営」入門 友成 真一著
[2008年02月08日] [固定リンク] [日記 | 読書録 | 哲学] [コメント (0)] [トラックバック (3)]
私の通産省時代の先輩で今早稲田で教授をされている友成さんのご著書です。
昔から面白いことを仰り、なさる方だと思っていましたが、やはりこの本も面白いです。
○「夢が腑に落ちる」
自分の夢が利己的なものから社会的なものになると、夢が腹におちる、と書かれています。なんとなく自分もわかるような気がしました。大学を辞めて選挙に出ると決める前、ほとんどすべての人に反対され、自分でどうすればいいかとそれなりに悩みました。そのときお腹の丹田をさすって考えたことを思い出します。物理的に腑(腹)に触って自分の進むべき道を感じ取ろうとしました。
結果的にいろいろとストレスは増えましたが、自分の夢というかやるべきことが見えてきたように思います。
○いまやていることを愛する
大好きなことを仕事にする方法は、今やっていることを愛すること。
逆説的ですが、言いえて妙ですね。私はそれぞれの人に完全燃焼できる仕事というか役割があると思っていますが、今やっていることを愛せないとより愛せることには出会えないのかもしれないと思いました。
○ミクロとマクロを超える
友成さんは「超ミマクロ」といっています。
ちょ~、見まくろう!という意味も含んでいるとのこと。
私は、ミクロとマクロを超えるということは、それを一つにすることにあると思います。
極大を見る相対性理論、極小を見る量子論、それが統合される、ということから
一人ひとりの最適が宇宙の最適ではないか、個人個人がミクロに精一杯がんばれば世の中つまりマクロはより良くなる、と考えています。論理的ではないですが。
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救える「いのち」のために 山本孝史著
[2008年01月21日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
命の最後まで国会議員として活躍された先輩のご著書です。近くで活動を拝見させていただき、なぜあそこまで仕事をされるのか、と考えていましたが、このご著書を拝読させていただき、山本先生のお考えを一部でしかないと思いますが、理解させていただきました。
本書で指摘されているがん医療の問題点は、がんが最大の死因となっているなか解決すべき大きな課題です。この本は、亡くなってもなんとか世の中を変えていこうとする山本先生の遺志だと考えます。
本「知ってる?私たちの平和憲法」が予約可能となりました
[2008年01月16日] [固定リンク] [外交 | 日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
私が書いた本「知ってる?私たちの平和憲法」がネットで予約可能となりました。
題名は「平和憲法」となっていますが、
私の人生のテーマである「アジア・太平洋の国境をなくすこと」
わが国のODAの在り方
アメリカ、中国への対応
といった外交に関する私の考えを整理しています。
文字を書くのが好きな私ですが、なるべく文字を減らしました。
また、知り合いにイラストを描いていただき、イラストを豊富に入れました。
もしご興味があれられる方は是非ご予約ください!!
この本は普及版ですので、正月に新書版を書き上げるつもりでいます!
仮題「前向き護憲論」です。
現実的な前向きな護憲論を展開します。
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「やわらかなまっすぐ 」 藤川幸之助 著
[2008年01月03日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
友人の書いた詩は、読むと、その人の心のひだまで見えそうで少々怖いところがあります。
高校自体の幸之助(あだ名)、先生時代の幸之助、結婚してからの幸之助、詩をどんどん発表しだしたからの幸之助、
この本を読むと、それぞれの時代になにを感じ、そしてそれをどう表現しているかが、なんとなく感じられます。
きっと彼を知らない人が読むと、知らない分だけ、深く読めるのではないかと思ったりします。
こうやって友人が書いた詩を読むと「言葉の力は偉大だ!」と痛感します。
また、その言葉の奥底にある「心の力はもっと偉大だ!!」と思うのです。
彼の詩に「心の力」というのがありました。
「どんな偉業も、どんな発明も、月に行くことも、どんな平和も、まず心の中から始まっている」
これには驚きました。実は、私もこれと同じことを講演の中で述べさせていただいているのです。
「亜玖夢博士の経済入門」 橘玲著
[2007年12月23日] [固定リンク] [日記 | 読書録 | 経済] [コメント (1)] [トラックバック (0)]
基本的な経済学でなく、現在関心が高い出来事に関する経済学を短編小説、ややサスペンス風で書かれています。
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特に行動経済については、
「千円得するよりも千円を損することの方が大きく感じられる」
「1年後の一万円の損失は、現在もらう一万円よりはるかに価値が低い」
これから多重債務者の活動を説明しています。
多くのところでうなずけます。
なお、この行動経済学の大家であるノーベル経済学賞ダニエル・カーネマンの理論で
「Peak-end rule」というのがあります。
過去の快不快の判断はピークと最後の快不快の度合いで決まるというものです。
According to the peak-end rule, we judge our past experiences almost entirely on how they were at their peak (pleasant or unpleasant) and how they ended.
例えば、実験である程度大きな騒音を体験したグループは、騒音を体験していないグループよりも大騒音における不快感が少ないという結果があります。
確かに傍から見て苦労している人は苦労を苦労と感じていない傾向がありますね。ピークエンド理論から理解できますね。
また、ゲーデルの不完全性定理は、閉じた系ではその系の根本の原理を証明できない、ということを使い、自分探しの旅は意味がない、ということを書いています(藤末の誤読かもしれません)。
ゲーデルは、神の存在証明(en:Gödel's ontological proof)を行おうとした人で、私は経済学者というよりも哲学者として知っていました。
なにはともあれ、知的な刺激と印象的な文書を堪能できます。
私はあまり小説は読みませんが、食い入るように読み切りました。
「人はなんで生きるか」 トルストイ著
[2007年12月09日] [固定リンク] [日記 | 読書録 | 哲学] [コメント (1)] [トラックバック (0)]
またもや古本屋でなんとなく買った本ですが、読ませてもらいすごく得した気分です。
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トルストイというとすごく難しいイメージですが、晩年のこの作品は
「全ての人に理解される為に簡素な表現で分かり易く」という考えで書かれたようです。
舞台はロシアの田舎ですが、訳がいいためか田舎の雰囲気が文書の中にあふれています。
本の表題となった短編「人はなんで生きるか」で
人間の中にあるものは何か、
人間に与えられていないものは何か、
人間はなんで生きるか
三つの質問を神様がします。私はキリスト教とではないのですが、この回答にはなかなか納得させられました。
「火を粗末にすると-消せなくなる」では
仲が良かった隣人同士が卵一個で喧嘩をはじめ、憎しみが憎しみを生み、
どんどんエスカレートしていくというストーリ。
単純な話ですが、自分自身のことを考えさせられます。
簡素で分かりやすいことがいかに大切かを教わった気持です。(大文豪に教えていただくレベルではないのですが、このことが私の最近の課題です。)
「初対面で好かれる60の話し方」 中谷 彰宏著
[2007年11月11日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
中谷さんご本人から直接話を伺った上で読ませていただきましたので、本当に理解が進みました。
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本を読んで思うのは、著者と会うことの重要性です。
本を読んだ上で著者と会おうと、読んだ本の理解が一気に進みます。(今回はお会いした後に読みましたが)
さて、本書は、人とのコミュニケーションの仕方を書いてあります。
政治家をしていますので、本当に参考になりました。
特に思ったのは、
表紙にある「飼い主でなく犬に話しかける、親でなく子供に話しかける」というところでした。これは、大事なところです。
そもそも私は子供が大好きですが、これからはもっと子供に話しかけようと思った次第です。
読みやすく、1時間もかからず読めるのがすごいですね!
「アジア産業クラスター論 フローチャート・アプローチの可能性」 朽木昭文著
[2007年11月10日] [固定リンク] [「技術立国」再び | 日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
最近、アジアの経済連携で論文を書こうと考えており、いろいろな資料を読んでいます。
本書で、インパクトがあったのは「日本の太平洋ベルト地帯のような製造業の地域集積が、地球規模になり、北は大連、上海、香港、ハノイ、シンガポール、バンコクといった東アジアの臨海部産業クラスターになりつつある。このクラスターに日本は入っていない」ということです。
実際に、上記の都市に伺うとその製造力がどんどん成長していると感じます。
また、カンボジアに行った時もASEANで高速道路が発展しており、そのインフラの上に産業がつながり始めていることを感じます。
21世紀のアジアのあり方を考える上で非常に参考になる本です。
土曜の早朝から日曜日まで九州に出張です。移動時間がながいので本を相当読めそうです。
「ケダモノダモノ」 伊東乾著
[2007年11月03日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
読ませていただき、文書を書く才能に感嘆しました。
本当に読みやすく工夫されています。正直なところ、自分もこんな読みやすい本を書けるようにならないといけないと思います。
内容は、伊東さんがテレビ局のレポーターとしてアメリカ軍やアメリカのメディアを取材した経験を文書化したものです。
イラクやアフガニスタンに向かったアメリカ軍の若い兵士の姿や練習風景を描写するとともに、アメリカ軍の家族の考えなどが書かれています。留学中にアメリカ軍人とは仲がよくその家族のことを思い出しました。
また、アメリカのマスコミによる扇動に対して警戒しているNPOなどの活動が紹介されており、どこの国もマスコミによる世論への影響の力がどれだけ大きいかを感じました。
私もがんばらないといけません。
「西洋哲学史 近代から現代へ」 熊野純彦 著
[2007年10月22日] [固定リンク] [日記 | 読書録 | 哲学] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
15世紀のデカルトから20世紀のレヴィナスまでのヨーロッパの哲学者について書かれています。
一般的な哲学入門書よりも難しく感じました(基礎知識がなく、なかなか理解できないので読むのに10日くらいかかりました。)
ただ、引用があり、また、原語の添付もありますので、これがすごく理解を助けるというか、考えるきっかけをいただきました。これでいくつか読みたい本を見つけることができました。
西洋哲学はあまり実生活には意味がないのではないか?と思っていましたが、哲学の潮流が歴史に与えた影響の重さを認識させていただきました。ほとんど理解できていない状況でもそれだけは感じることができます。
本書を読んで、そろそろ哲学も独学を卒業しないと、迷路に入りそうな気がしています。(正直なところ、全く体系的な読書をしていません。)
熊野先生に一度お手紙でも書いて、直接ご指導をいただこうかなと思っています。
西洋哲学史―古代から中世へ (岩波新書) も読むことにしました。また、10日くらいかかりそうですが。
「脳を鍛える」 立花隆著
[2007年09月05日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
立花隆氏が東大駒場の教養課程での講義をまとめた本です。
それにしても立花氏の知識の広さはおどろくばかりです。
「自分は本当の意味での哲学者(フィロソフィア:智を愛するもの)」だと言われるだけはあると思います。
ただ、これだけの知識をより上位概念まで抽象化できたらすごいのでは?と思うのは私だけではないと思います。
学者の役割のひとつに知識をより抽象化して上位概念にすることがあるので、これだけ学問領域に縛られない知識をもった方が新しい概念を打ち出されたら相当すごい考えが示されるのではないかと思ったりまします。
本書を読んで
ヴァレリーの「テスト氏との一夜」と
エラスムスの「痴愚神礼讃」を読もうと思いました。
古典をきちんと読んでいないことに気づかせてもらいました。
「がばいばあちゃん 佐賀から広島へめざせ甲子園」 島田 洋七著
[2007年09月02日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
島田洋七さんシリーズを読みまくりました。
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がばいばあちゃんの言葉も好きですし、
あと、田舎ものの気持ちがよく理解できてなつかしくなります。
特に、この本で著者の「東京への根拠なき憧れ」(東京のことを全くしらないのになんとなく行きたがる)が私にもありました。
大学受験の時、まったく考えもなく、兎に角、東京の大学に行こうと決めていました。
今思うと、全く理由は説明できません。ただ、東京になんとなく憧れがありました。
人生はこんな小さな思い込みで決まるところが大きいと感じます。
さて、この本でも
「笑顔は宝じゃ」、「笑顔できちんと挨拶しろ」は至言です。
自分でも挨拶には気をつけていますが、心に余裕がないせいか、まだまだできていません。
また、洋七さんがひじを故障して、命を懸けていた野球をあきらめらければならなかったときに
「世の中、一万種くらい、仕事はあるぞ」
とがばいばあちゃんが励ました?のは、確かにそうだと関心しました。
人は、自分の見えている範囲だけで落ち込んだり、舞い上がったりしますが、世の中全体で考えれば、あまり悩むこともないですから。
読んでて楽しくなる本です。
なお、島田洋七さんの御著書を三冊読んで「幸せのトランク」が一番、印象的でした。
爆笑問題の日本史原論 偉人編 爆笑問題著
[2007年09月01日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
今日は日ごろあまり読まないような本を読んでいます。
朝から一日中、本を読み続けるのは、いつぶりでしょうか?
仕事しないと、どんどん時間が過ぎていくので、自分でも驚いています。
さて、標記の本、面白いです。
お二人の漫才の教育版といった感じです。
題名からして、あまり中身がないようみ見えますが、そこそこ新しいことを知ることができました。
田沼意次が「予算制度」を創ったことははじめて知りました。
それまでは、予算がなく、必要に応じて支払いを行っていたとのこと。それでよく財政が動いたもんだと思います(まぁ、BS:賃借対照表がない、今の日本政府もいつかきっと、びっくりされることでしょうが)
「源氏名」のおこりは、宮中女官が源氏物語54帖の巻名から称号をつけるようになったことから始まった。というのも知りませんでした。
まぁ、笑いながら読ませていただきました。
「幸せのトランク」 島田洋七著
[2007年09月01日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
「佐賀のがばいばあちゃん」を読んだ勢いで、読んでしまいました。
今日は、午前中から色々とご挨拶に伺おうと思っていましたが、
本を読み始めるととまらず、この本で3冊目です。この調子だと、まだまだ読み続けそうです。
さて、この本も、感情移入しました。
九州から奥さんと駆け落ちして東京をさまよう様子など、私が大学受験で初めて東京に上がってきたときのことを思い出しました。
山手線がぐるぐる回っている話など、私も同じような経験があります。
受験のために、上京した私は、町田に宿を構えました。
入試前日早く着き、宿までは親戚に送ってもらいました。
親戚が帰ってから、翌日の試験場(東工大:目蒲線の大岡山駅)まで行く道を確認するため、町田駅までに行きますと、「なんと時刻表がありません」
熊本は一時間に数本、特に私が使っていた豊肥線などは一時間に一本あるかどうかだったと思います。
一本乗り遅れると、数十分は遅れることになるので、時刻表を確認しようとしたのです。
ところが時刻表がないので、駅員さんにお聞きすると、「山手線は、朝は3分に一本くらいくるから大丈夫ですよ(時刻表はいらないの意味)」とのこと、私はびっくりしたのを今でも覚えています。
また、電車がぐるぐる回っていると後で知って、これにもびっくりしました。
また、駅で人が多いので階段を上れなかったという話も、自分も経験しました。
大学に入るため、二度目の上京をしたときに、
送るお金がもったいないから、布団を丸めて、熊本から上京しました。
布団を担いで山手線に乗ったとき、どでかい荷物を持ち込む私に視線が集中したように感じました。
あのときの「布団は送ってもらえばよかった」との後悔、今でもはっきり思い出します。
やはり、田舎ものにとって、初めての上京は大きな試練なのかもしれません。
あと、がばいばあちゃんが二人を送るときに、言った言葉、
「結婚はね、ひとつのトランクをふたりで引っ張っていくようなもの。
その中に、幸せとか、苦労とか、いっぱい入ってるの。
絶対、最後までふたりで運ばんといかんよ。
ひとりが手を離したら、重くて運ばれん」
は、ジーンときました。
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でも、こんな立派な奥さんって本当におられるのだろうか?と思ってしまう私です。
「佐賀のがばいばあちゃん」 島田洋七著
[2007年09月01日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
妻が買っていたので読ませてもらいました。(おそらく自分では買わなかったでしょう)
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読んで、どんどん引き込まれ、最後まで読み上げてしまいました。
なかなか示唆に富むことが書いてありました。
「貧乏には二通りある。暗い貧乏と明るい貧乏。
うちは明るい貧乏だからよか。」
この本を読んでいると、明るいとお金がなくとも幸せだと思いました。
これは、先週カンボジアで思ったことですが、カンボジアの農村の方々が昼寝をしているのを見て、「幸せそう」だと思いました。聞くと、米は取れるし、木には果物がなるので、飢えることはないそうです。
また、カンボジアで子供が裸で遊んでいました。
傍から見れば服もきらずにかわいそう、となるかもしれません。
しかし、私も幼稚園に上がる前くらいまで夏は本当にまっ裸で遊んでいました。
本人は、記憶ないですが、写真に残った真っ裸の私の顔は、楽しそうにしています。
当たり前のことでしょうが、家族が明るく暮らしていれば、幸せですよね!
ただ、食べるものだけは、確保しないといけないです。
私の父は、台湾から引き上げてきて、食べるので精一杯で、毎日、明日の食べ物を確保するために生きていたと聞くと、食べ物がないつらさは、明るさではカバーできないと思います。
食料自給率が40%のわが国、すごく心配です。
あと、本の内容にもどると
「人に気づかれないのが、本当のやさしさ、親切」
という言葉も大事だと思います。
まだまだ、自分はできていません。
そして、付録のばあちゃん語録にあった
「百年二百年先の事を考えろ!孫やひ孫が5百人くらい出来て、 楽しくてしょうがなか!」
もいいですね!
ニュースでわかる世界の裏事情 池上彰著
[2007年08月19日] [固定リンク] [外交 | 日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
「こどもニュース」のお父さん役の池上彰氏が、世界の動きについて判りやすい解説をされています。
新幹線で読むため、駅で内容を読まないで購入しましたが、非常に優れた本です。
北朝鮮の核開発はどうなるのか
経済制裁の次の手を考えないで経済制裁するのは交渉としてよくない、との指摘は、私も賛同します。
「日本と中国」アジアのリーダーになるのはどちらか
中国と和解するには、「草の根レベルで友情を育てるしかない」。これも同感です。特に中国との関係は、政府レベルでなにか進めるよりも、経済的なつながりをもっと深め、日本人と中国人がお互いに理解を深める方が改善に役立つと思っています。
「アメリカ」はなぜ自国の論理を押しつけるのか
「アメリカは、人権、民主主義、自由貿易と唱えるが、実は自国の利益しか考えていないと世界が感じている」と指摘されています。原則、あらゆる国が自国の利益を優先すると思いますが、確かにアメリカは、京都議定書に参加しない、NPTを捻じ曲げてインドと原子力協定を結ぼうとしている、などなどルール無視が多いのは事実です。私は、わが国がアメリカのパートナーとして、アメリカに外交上の提言を行い、アメリカが対応できないところを補完するようなことができないかと考えています。
世界の中で「日本」が果たす役割は何か
「まずは日本が戦略を持って近隣諸国との関係を改善したい」、私は、この外交戦略を創るため、是非ともCSISやランドといった外交シンクタンクをわが国に作るべきだと考えます。
きちんとした研究の上に戦略を作らないと戦前の日本軍のように行き当たりばったりになるのではないかと危惧しているのです。
全体を読んで、わが国は外交力が低い、と著者は考えているのではないか?と感じました。
あと、私自身も、本書のように、多くの人に理解いただけるように平易に書く技術をマスターしなければならないと強く思います。政治家は、どれだけ多くの方々に考えを理解していただくかが勝負ですから。
俺の考え 著 本田宗一郎
[2007年08月18日] [固定リンク] [日記 | 読書録 | 哲学] [コメント (1)] [トラックバック (0)]
今の若い方々はご存じないかもしれませんが、ホンダの創業者の著書です。
読んで、本当にためになりました。
あれだけの大企業の基盤を作られた方のすごみというか、力を教えていただいた感じです。
信用について
私が一番感心したのは、
本田宗一郎氏が、「信用」にこだわっておられる点です。
お金と信用は、両天秤だとおっしゃっていますが、読んでいると、まずは信用で、お金は後でついてくるものであり、あまりいらないとさえ書いてあります。
そして、信用をつけるためには、ひとつ、約束を守ること、ひとつ、いい製品をつくること(いい仕事をすること)である、とされており、当たり前のことを当たり前に書かれているので、勉強になりました。
自分も約束を守り、いい仕事をしていきたいと思います。
そして、「架空の信用をつくらない」ということも書かれています。
へたに自分を偽らないといとうこだと思いますが、私もできれば全てをそのまま見ていただくようになりたいですね。
そのままの自然体=最高の力が発揮できる、と考えています。
働くことについて
まずは、自分のために働け、ということ。個人個人が自分の幸せのため(働くこと自体の喜びやお金のため)、互いに愉快に働くことで企業も発展する、という指摘。当たり前かもしれませんが、最近の日本企業は忘れているのでは?
「人間の馬力は1/20馬力」しかない、これは40ワットの電気扇風機と同じ出力。小さな出力しかないが、「考えること」を食われることにより付加価値が増す。
晩年、本田宗一郎氏が引退した後、人に「何が面白いのですか?」と聞かれ、
本田氏は、「仕事 本当に面白いのは 仕事だけ」と回答されたとのことです。自分もこの域に行きたいです。そうでなければ、周りの人も巻き込みながら愉快に働くことはできないです。
古本屋で発見した本です。みなさんにも是非古本をお勧めします。
まず安いし、はやり本と違うものを感じます。(本屋よりも古本屋の方がいい本がそろっていると感じているのは私だけではないと思います。)
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「政策中心に党内“再編”を」(加藤紘一衆議院議員『中央公論』2007.9)
[2007年08月18日] [固定リンク] [日記 | 政治 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
加藤先生が中央公論に表記の投稿をされていました。
なかなか興味深い論文で、それを友人が整理してくれましたので紹介させていただきます。
自民党の参議院選挙敗北の原因
○有権者の反省
2005年の衆議院選挙で、与党に3分の2を超す議席を与えてしまったという有権者の反省。
○自民党組織の弱体化
10年ほど前から組織の弱体化が始まっており、弱点が一気に表面化した。弱体化には二つの原因がある。
①後援会組織の弱体化(1996年以降に導入された小選挙区制の限界)
本来自民党の代議士は、それぞれの地域の共同体(コミュニティー)が連携してつくった個人後援会によって支えられてきた。小選挙区制の導入により、この構造が変容。その上「市場原理主義」が導入されたことで保守層を支えていた地域コミュニティがばらばらになりはじめた。コミュニティを核としていた後援会組織も弱体化していった。
②業界団体の弱体化
自由競争による経済の活性化政策により業界団体が弱体化。25年前と比べれば、今自民党が得られる組織票は5分の1。
③東西冷戦の崩壊
1989年ベルリンの壁崩壊に象徴される冷戦の終結によって、自民党が売り物にしてきた反共産党、反社会主義という旗印が売り物にならなくなった。
さらに3つの大きな問題に加え、「地方の怒り」。地方は、小泉政権が進めた市場原理主義による負の遺産に怒っていた。失ったものは物理的なものだけではなく、各人の欲望を限りなく追及する風潮が蔓延したことにより、他者を思いやり、自分の所属するコミュニティを大切にするという文化まで失われる傾向にある。
そして、自民党再生の鍵は、「地道に地域コミュニティを再生」とし、「地域社会に根ざしているという意味の「リベラル」な政治を重視する政治家が党内で新たな“集まり”を形成するしかないだろう」と結んでいます。
分析については、さすが加藤先生と思います。
ただ、これからリベラルの旗は、我々民主党が担うべきと私は考えています。
「人財立国論 一人ひとりがチャレンジできる社会を目指して」 鈴木 隆史他
[2007年08月13日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (1)] [トラックバック (0)]
経済産業省の先輩方が書かれた本です。
私の政策的興味と大きく重複しており、色々と勉強させていただきました。
特に「世界的な優秀な人材の流れ(ブレイン・サイクル)」ということは私も非常に興味を持っており、FTAの戦略的な締結と外国人人材がわが国でどう活躍してもらうかという環境整備を図るべきであると主張しています。(民主党のFTA戦略にはこの概念がすでに入っています。)
私は、ここ10年のレンジでは、「日本の国際競争力の強化」が一番の関心事です。
そのためには、個々人の競争力の強化、企業の競争力強化、国家の競争力強化を図る必要がありますが、やはり一番重要なものは「個々人の競争力」であり、その基盤は「教育」です。
私からすると、教育は、子供の教育に議論が集中しすぎています。
もっと、「生涯教育」という観点と、国際的な教育の競争力という観点からも教育政策を議論する必要があると本書を読み確信しました。
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「文明のなかの科学」 村上 陽一郎【著】
[2007年07月27日] [固定リンク] [日記 | 読書録 | 哲学] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
すごく読みやすい本です。
本書は、科学の転換が求められており、その根底には、自然を文明化(civilization)しようとした西欧の思想があるという指摘だと読みました。
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第1部 現在の科学技術の源泉(「科学」の誕生;「技術」の誕生;日本と科学技術)では、
「五箇条の御誓文」の最後の第五条に「知識ヲ世界ニ求メ、大ニ皇基ヲ振起スヘシ」とあって、すでに明治初期から知識による国興しの考えがあった、ということは、現在のわが国にも通じるとみます。
第2部 文明と近代の構造(文明の矛盾;近代文明とキリスト教)において、村上先生は
ユダヤ・キリスト教は、
「人間は被造物という身分では他の自然物と同じ立場でありながら、しかし『神の似像』として造られ、自然物を支配することを神から許されたという点において、人間だけが他の自然物から決定的に区別される極めて特殊・特別な存在となる。」として指摘しておられます。
そして、ホワイトなどのキリスト教的原理「人間中心主義」への批判を引用しておられます。
第3部 近代の解釈とそこからの離脱(科学革命論;ホイッグ史観の超克は何をもたらすか;弁証法へのアンビヴァレンツ)では、
「人間としての普遍的な地平」を西洋哲学は求めており、過去の哲学者は地平に到達しようとする苦闘の跡を刻んできた、という点も、なんいか印象深いものがありました。
そして、最終部、第4部 一つの解としての「寛容」(寛容の徳;多元主義と寛容;一つの応用としての寛容) においては、
寛容の導入には、「唯一解を求めないこと」が必要である。多元主義者は、一人一人が共通の認識を持つことは不可能であると認識し、絶対主義さえもひとつの価値感容認する。(藤末の誤読かもしれmさえんが)
正直、読みこなせていませんが、自分の知識がステップアップできたような気がしました。
「強国論」 D.S.ランデス著 竹中平蔵訳
[2007年07月10日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
なかなかの分量の「経済史」の本でした。
なんとなく日本を持ち上げているもの印象的でしたが、もしかしたら他の部分(例えば、イスラムの章)を削っているからでのはないかと思いました。
私も昔、翻訳をしたときに、本にするには訳文の分量が多すぎて、一部削除させていただいたことがあります。この本も同じようなことがあったのではないかと推察します。
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さて、本書を読んで感じたのは、さまざまな知識の深さです。
例えば、
○江戸時代の農業生産性の向上の細かいデータをはじめて本書で見ました。
耕地面積:1598年から1716-36年にかけて倍
収穫高:同期間で65%上昇
生産性:土地と労働の生産性は、1600年から1867年にかけて30%~50%上昇
○裕福な国と貧しい国の一人当たり収入格差は広がっている
現在:スイスとモザンビークは400対1
250年前:スイスとモザンビークは5対1
というのは印象深いものでした。
全体的なメッセージとしては、「勤勉さが経済を発展させた」というマクス・ウェーバ的な考えが根底にあるように感じました。
本書を読んで感じたのは、労働人口が減り、高齢化を迎えるわが国でも十分経済成長が果たせるのではないか、ということです。
きちんとした教育によりスキルを高めた労働力が、年齢に関係なく勤勉に働く仕組みを作れば、本書でも指摘のある数多くの生産性が低い分野の生産性が上がり、成長が達成できると考えます。
本書に8%の成長率を100年間続ければ2300倍になり、2.8%の成長率だと16倍にしからない、と指摘があります。
「西洋哲学史の基礎知識」 生松敬三 ら編
[2007年06月03日] [固定リンク] [日記 | 読書録 | 哲学] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
最近、哲学系の書評ばかりを書いていますが、一応他の本も読んでいます。
しかしながら、書評を書くのはなかなか労力がかかるので、ある程度整理して残したいものしか書かないようになってきていまして、結局、哲学に関する書評だけになっています。
この本など、絶版で、ネット古本にも売っていない状況です。でも、書かせていただきます。
私が持っている昭和62年版でなんと13刷となっています。刷数の多さや内容の整理具合からして、おそらく大学の教科書に使われたのではないかと推察します。
今まで、趣味で哲学の本を目に付くところから読んでいましたが、最近は入門書系を読むようになって、なんとなく少しは哲学の流れが分かってきたような気がします。(おそらく表層をなめているだけですが)
個人的には、デカルトが東洋哲学の流れに近づける位置づけがあるのではないかと勝手に思っています。また、最近の西洋哲学はあまりにも認識論(人が物事をどう認識するか)に偏りすぎではないか?との感想も持ちました。
今後、西洋哲学と東洋哲学がどのような相関関係で進歩してきたかを知りたいと思います。
最近、わが国の哲学体系は、国際的な体系と違うのではないかという疑いを持ち始めています。翻訳された本や入門書を読んでいてもなんとも言えない違和感を感じています(偉そうなことを言えるレベルではないですが)
私は本に書き込みをしまくっています。書き込みがあればあるほどその本を読み込んだと分かります。
「新しい哲学を語る 」 梅原 猛・稲盛 和夫著
[2007年05月31日] [固定リンク] [日記 | 読書録 | 哲学] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
稲盛塾長の本ということもあり、読ませていただきました。
稲盛塾長の御著書はよく拝読していますが、この本は、梅原 猛先生の話が入っており、なんとなく新鮮な感じがしました。
特に梅原 猛先生が、
「デカルトやニーチェなどの近代哲学を根本的に否定し、新しい人類に生きる指針を与える哲学、しかもデカルトのように緻密で一貫した堅牢きわまる論理的な体系を持つ哲学」を作る仕事に取り掛かりたい
と書かれているのを見て、自分と同じことを考えている方がいるんだ!とうれしくなりました(知識のレベルは天と地の差がありますが)。
一度、梅原 猛先生に直接お会いして、話をさせていただきたいと思います。
そのためにももう少し勉強しないと、今、哲学書をいくつか読んでいますので、そのうち書評に書かせていただきます。
ちなみに稲盛塾長は、宇宙の発展のためには「利他」が重要であるが、資本主義は「自利」の追求であり、このままではいずれ自ら破滅を迎えると訴えられています。
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『盛和塾』 76号 を読んで
[2007年05月06日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
盛和塾の定期刊行冊子「盛和塾」を毎号読ませていただいています。
今日は、昔読んだ冊子を読み返しました。
稲盛塾長のお言葉以外に、なかなか印象深かった言葉がありました。
それは、裏表紙に書かれたF1レーサをされていた片山右京さんの「私の好きな言葉」です。
そこには、「身体は体が動かしている」という言葉が書いてありました。
身体は体が動かしている、当たり前のことですが、
片山さんの「崇高な理想より、1パーセントの行動が価値がある」との話を読ませていただき、言葉の持つ意味の深さを少し教えていただいたように感じました。
1パーセントの行動、是非自分も、頭の中でなく、活動で世の中に役立つようにならなければならない、と強く感じました。
これからやるべきことが増えそうです。あせらずに行動し、成果をきちんと積み重ねていくつもりです。
「よく働き、よく生きる」 大栗 道栄著
[2007年04月26日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
友人から頂いた本です。
仏教から経営のあり方を説かれています。
なんとなく稲盛先生を髣髴させるものがあります。(稲盛先生のご著書の方がより実践的かもしれません。)
今日は、朝の9時から夕方6時まで経済産業委員会で3本の法案を審議し、同時に憲法調査特別委員会も開催という日でした。
国民投票法案は、まだまだ論点がありますので、なんとか質疑で明確にしていきたいと思います。
また、雑誌などにも問題点と対応を載せて行きます!
「夜明けを待ちながら」 五木寛之 著
[2007年04月21日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (1)] [トラックバック (0)]
五木寛之先生が、「自殺」「職業」「悲しみ」「健康」「生きる意味」「死」「覚悟」など、読者の質問に回答したものです。
自殺については、平成10年に2万5千人を超えたことを著者は問題としていますが、現在3万人を超え続けている状況を著者はどう考えておられるか?と思いました。自殺防止法も成立しましたが、自由競争がよいとする新自由主義的な動きが修正されない限り、中高年の男性の自殺は減らないのではないかと考えます。
きちんとした社会のセーフティネットの構築と事業に失敗した方が全てを失うような法体系を変えて行きたいと思います。
著者も「市場原理」に対する批判をされています。私も同感です。市場原理だけでなく、これを保管する倫理観のようなものを制度として組み込むことをしなければ、富むものがますます富むだけの社会になるのではないかと危惧しています。
また、私が印象深かったのは、「ユダヤ人が強制労働させられたアウシュビッツにおいて、最後まで生き延びたのは、強い人間でもなく、希望を捨てなかった人間でもなく、信仰を持った人間でもなく、今日苦言状態でも小さなこと(夕焼けの美しさ、水溜りに写った景色)に感動できる人間だった」ということです。
最近、なんとなくバタバタと忙しくしていますと、「桜の花びらが散る景色」や「元気な子供たち」に感動したりします。あと、子供と一緒に寝ているとすごく幸せです。
私は極限状況にはありませんが、小さな感動を得ることができる力、というものがあるように感じます。
「護憲vs改憲」 中曽根康弘、宮沢喜一著
[2007年04月07日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
総理大臣経験者のお二人が憲法について対談された内容を本にしたものです。
非常に驚いたのは、お二人とも相当深く憲法についての知識をお持ちであり、また、確たる考えを持っておられるということでした。(そして、このときお二人とも80歳を超えておられます。)
本書は、2000年に書かれたものであり、中曽根元首相の自主憲法論と宮沢喜一元首相の保守的護憲論の議論です。お互いの意見を尊重しながら議論されていると感じました。
この憲法論は、今後の憲法改正論の大きな二つの対立軸を示していると思います。
ただ、2000年当時と現在の違いは
1.中国の経済的・軍事的な拡大が現実化したこと
2.北朝鮮の核・ミサイル問題の再燃
3.経済連携協定が本格的に進んできたこと
があると思います。
憲法改正は数十年を見通した議論をしなければなりませんので、7年くらいの変化で大きく議論の文脈が変わるとは言えませんが、改憲議論の中心である憲法9条については、わが国の外交と安全保障のあり方と一体で議論する必要があり、国際環境の変化は、憲法議論に大きな影響を与えると考えます。
国民投票法が成立すれば、これから数年は憲法改正議論が本格化すると見ています。
私もきちんと外交・安全保障を勉強していかなければと本書を読んで強く思いました。
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「ライバル日本史 危機」 NHK取材班著
[2007年03月31日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
NHK取材シリーズが面白いので色々と読ませていただいています。
これはライバル日本史シリーズ全8巻の最終巻で
古代から近代にかけての内政・外交上での政治家などのライバル競争に焦点を当てています。
○元が日本に国交を求めたときに、幕府は返答をできなかった。理由は、海外の情報がなく、判断できなかったという。一方、元は、使者を日本にわが国に送り、情報を詳細に収集した。わが国の外交下手はもしかしたら歴史的な伝統があるのではないか?とも思いました。
○井伊直弼が、開国し、暗殺された状況と現在の経済連携協定による経済開国の類似点を感じました。今、典型的な例がオーストラリアとの経済連携協定(自由貿易協定)ですが、農業への被害が大きいため「反対」との運動を農林省がやっています。これを見ていると「幕末の開国反対運動」に似ているのではないかと思ったります。(ただ、反対派の方々の意見は否定しません。実際に開国により日本から金が流出し、爆発的な物価高になり、わが国の経済が崩壊しましたので)
○横須賀の造船でドッグを作ったのが、小栗上野介だったということ。幕末の幕臣で、勝海舟やある意味坂本竜馬のライバルです。あまり知らなかったのですが、本書で彼の偉業を知りました。
○ポーツマス条約交渉におけるロシア代表ウイッテのマスコミ操作。日本支持だったアメリカ(ルーズベルト大統領は、満州権益にロシアを関与させたくなかった)において、ウイッテは、アメリカの世論を動かすために、マスコミに頻繁に姿を見せて、アメリカの世論を動かした。大統領の意思決定がアメリカ国民の世論に動かされることを認識しての行動だったといいます。一方、わが国の小村寿太郎は、部屋に閉じこもり交渉の検討を行っていたといいます。
このポイントは、今でもわが国外交が理解していないところではないでしょうか?
米上院の「慰安婦問題指摘」や「米政府から北朝鮮の拉致被害者開放への支援を得られないこと」は外交問題におけるアメリカ国民世論の位置づけを理解していないからではないかと考えます。
私もいつか力をつけて米国世論にわが国からの訴えをできるくらいになりたいです!
読書感想「武士道 」 新渡戸 稲造著
[2007年03月24日] [固定リンク] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
はじめは岩波文庫で読み始めましたが、文字が小さいことと、古い文体訳でしたので、三笠書房の新しい訳本を買いなおしました。正直、格段に読みやすいです。
第2章に『禅とは、「沈思黙考により言語表現の範囲を超えた領域に到達しようとする人間の探究心を意味する」』とあり、私は、「言語表現の範囲を超えたもの=空」と考えていますので、わが意を得たりと感じました。
これは苫米地先生の著書にも「概念抽象化の最上位概念が空である」とあり、これと非常に類似する考え方ではないかと思います。
「知識というものは、これを学ぶ者が心に同化させ、その人の性質に表れて初めて真の知識となる」という指摘は、至言です。王陽明の知行合一のことを指していると言えばそれまでですが、現在、政治家をさせていただいていると、知識が自分の思考や行動に現れるまで咀嚼(そしゃく)できなければ、あまり知識は意味がないと考えるようになっています。
「人が恐れるべきことと、恐れるべきでないことの区別」こそが勇気である。この勇気の定義は、まだ完全に理解できていません。そして、「もっとも剛毅なる者はもっとも柔和なる者であり、愛ある者は勇敢なる者である」とあります。奥が深いです。
また、「ローマ帝国衰微の原因は貴族の商業に従事するを許し、その結果として少数元老の家族による富と権力の独占が生じた こと」とあるのは、現在のわが国にもこの傾向を感じるのは私だけでしょうか?富と権力を同時に持つ者が現れることは、社会の活力を低下させると私は考えています。
「ベーコンが挙げた学問の三つの効用、快楽と、装飾と、能力のうち、武士道はこの中で、能力をもって決定的な最優先とした。それは判断と事務の処理に必要だったからである。」とありますが、私は、学問をやはり快楽(この訳はよくないですね。「喜び」と訳すべきです)のためのウェイトが高いのが現状です。やはり能力に役立つ学問をそろそろ目指すべきです。例えば、中国語や外交論などです。
「フランス人は、漠然とした部分ではあるが、生理学的には意義が明らかであるヴアントルventre(腹部)という語を今なお、「勇気」という意味に用いている。同様に、アントレイユentraille(腹部)というフランス語は、「愛情」や「思いやり」 という意味にも使われている」.とありました。私が専門としているベンチャーやアントレといった「起業」のキーワードが「腹」から来ていると知ってびっくりです。
私の個人的な推測ですが、これは「腹」でなく「丹田(へそ下)」から来ているのではないかと考えます。やはり新しいことを行うには、「丹田が座っていない」とできないということではないでしょうか?
まだまだ書きたいことがありますが、ここで終わります。
本当にいい本でした。







