部会の報告
[2004年08月04日] [「技術立国」再び] [コメント (0)] [トラックバック (1)]
本日8月4日初めての議員らしい活動を行い、中国による東シナ海におけるガス油田開発対策についての部会に出席致しました。これは中国が積極的に海洋ガス油田開発を推進している中で、東シナ海の日本の排他的経済水域(EEZ)と中国側との境界線(日中中間線)上に位置している中国の海洋ガス油田にどう対処していくかというものです。特に日中中間線から僅か4キロほどしか離れていない春暁ガス田は一部日本側にはみ出しているのではないかと考えられ最大の懸念材料となっています。地下構造次第では日本の資源も採掘されるおそれがあります。
実際東シナ海における資源埋蔵量はいかほどなのでしょうか。
1000億バレル(日本経済新聞「社説・春秋」6月23日)、価格換算して640兆円分の埋蔵量(1リットル=40円とした場合)が存在しているのではないかという説もあります。もっとも経済産業省資源エネルギー庁の見積もりでは30億バレル、価格換算しておよそ900億ドル(日本円にして約10兆円)の埋蔵量が見込まれるとされ、その説とは大きな乖離があります。
では当問題に対してどのような解決手段を講じるべきでしょうか。
中国側は、交渉会議において口頭で日本との共同開発を提案していますが、東シナ海ガス油田開発区域の詳細など、日本政府の基本的情報の要求には応じていません。個人的見解として共同開発はよい解決手段と考えておりますが、その条件については今後慎重に日中間交渉を重ねていく必要があるでしょう。
また日本と中国が主張する経済水域境界の相違解決として、国際機関による仲介という手段が挙げられます。この点海洋条約問題は国際司法裁判所にはかることになっていますが、同裁判所に仲介を依頼するためには当事国間での同意が要件となっているため、その同意が得られるかが問題となってきます。
資源の乏しい我が国において30億バレルの石油というのはその価格的価値だけではなく備蓄資源という観点から、エネルギー安全保障上重要な意味をもつと思われます。
兎に角、大切なことは「日本として対中国の外交戦略をどうするか」にあると考えます。ガス油田開発だけの問題ではなく、今後日本が中国とどのようにつきあっていくかをもっと総合的に長期的に考える時期にきていると感じます。
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