ノーベル経済学者 ローレンス・クライン教授の講演
[2004年10月20日] [日記] [コメント (2)] [トラックバック (0)]
国会議員会館でクライン教授の講演がありました。
教授は、計量経済学の大家で経済と政策の適応分析が専門です。
「日本政府の財政赤字はGDPの1.6倍とイタリアの1.17を大きく上回っているが、財政赤字の増加は問題でなく。生産性が高い部門に財政投資をすれば経済が成長し、税収が増えるため、赤字は改善する。」と主張されました。
(写真右は、尾立さん(大阪府選出参議院議員))
具体的には、
実質経済成長:3~5%、インフレ率2~3%、失業率2~3%
を満たすことができれば財政赤字は克服できる、とのこと。
日本では、財政政策と金融政策という二つの経済政策のうち、金融政策は金利が低すぎて使えなくなっている。財政政策を使うしか手がない状況である。財政赤字が大きいがそれでもそれしかできない。
財政政策としてできることは、減税、歳出増となる。どちらの道も取りうるが今日は財政支出を話したい。
アメリカの経験を話すと、アメリカは90年代、冷戦終了後の平和の配当で軍事費が削減でき、また、IT(情報技術革新)により経済が成長した。
日本もアメリカが通ってきたような道を進むことができると思う。
今の経済では、人材資本が、非常に重要なものとなる。人材への投資を行うことが必要である。アメリカでは、理工系の人々に投資して、ソフトウェアを増やし、それをビジネスに戻していった。これにより生産性が大幅に向上した。
日本は産業連関からみて人材資本に十分な投資が行われていない。大学教育を変えていくことが必要である。また、大学にもっと大きな援助を行うこと必要であり、人的資本を育てることが可能になる。それにより産業が育つことになる。
藤末からの質問
単純に投資を増やすというよりも「投資を生産性が低いところから生産性が高いところにシフトすべき」でないか?と私から質問しましたら。
クライン教授の回答は、
私の質問は正しい。財政投資の効率化と投資の増額とも必要である。
ただ、緊急な状況に対応するには、公的な投資が重要となる。
4~5%の経済成長を目指す場合には公的な投資が必要となる。
とのことでした。
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コメント
最後の質問と回答がちょっと、よくわからないのですが、
要するに博士の答えの主旨としては、どこに投資するかを
考えるよりも、金額の多寡のほうが、重要だ、
ということだったのでしょうか(高い経済成長を達成したい
ならば)?
投稿者 tm : 2004年10月24日 23:21
藤末です。
返事が遅れてすみません。
最後の回答には
投資先を変えるのには時間がかかる
そのため、投資額を増すほうが対応が早い
との趣旨があります。
文書が悪くてすみません。
また、コメントをありがとうございます。
投稿者 : 2004年10月26日 11:11







