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「日本の笑顔を作りたい!」 ふじすえ健三は、東京大学助教授を辞して、国会から日本の笑顔を作ります。
民主党参議院議員 ふじすえ健三 公式ウェブサイト

オランダの教育について

[2004年11月14日] [教育 | 日記] [コメント (5)] [トラックバック (0)]

事務所メンバーの堀井君が、「オランダ教育」著者 リヒテルズ直子さんとの懇談会に出席してきました。
報告を聞いて、オランダの教育方針は、藤末の理想にかなり近いと感じました。

特に「私立も公立も競争しており、また、親の負担が同じである」ことは重要だと思います。
今、私が住んでいる首都圏では、お金に余裕がある人が子供を私立に送り、よりいい教育を受けるようになっており、どんどん教育の格差が広がっていると感じています。

私は、私立と公立の扱いの格差をなくすだけでなく。塾なども教育機関と認め、政府からの教育支援を受けれるようにすべきだと考えます。
具体的には、教育減税や教育バウチャーなどがありますが、今の文部科学省では絶対やらないでしょう。今の三位一体の議論もそうですが、文部(科学)省「教育がどうあるべきと言う議論より、省益維持が先に来ている」ようですから。
(リヒテルズ直子さんの講演の内容は追記にあります。)

○オランダの学校制度
1.初等教育制度
1917年、憲法23条(日本の教育基本法に該当する)で、3つの教育の自由<①設立の自由 ②理念の自由 ③教育方法の自由> が確立される。
・3つの教育の自由により、無学区制(=保護者の学校選択の自由)、教科書・教材・学習方法の学校裁量制、学校の多様化が確立される。
・公立校と私立校の割合は、3:7。これは、公立が減ったのではなく、設立の自由により私立が増えた結果。
・公・私の大きな違いは、私立は教育理念を明示し、その理念に反する生徒の受け入れを拒否できるが、公立は出来ない(=セーフティネットとしての役割を担う)。
・学費の差はほとんどない。私立校への寄付金は多くても1年間で2万円程度。国からの補助は公平(生徒数に応じて)に分配される。
・オールタナティブスクール(日本では「フリースクール」や「代替教育」などと呼ばれるが、オランダでは「刷新教育」という意味で呼ばれている)の種類が多様である。

2.学校教育の質を維持するもの
 ・保護者が学校を選べる…自分で選ぶことにより、責任の重さと学校運営への参加の重要性を認識できる。
 ・インスペクター制度…学校監視を行うことにより、学校の理事会や教職員がよりよい学校運営の方法を学ぶことが出来る。
 ・教員のサポート機関…現場の教員が様々な問題に直面した際に対応できるよう、サポート要員は大学や専門機関の研究者が開発している方法を検討しているため、教員の力量を超えた問題の解決を図ることが出来るとともに、教員の能力向上にも繋がる。
また、研究者も現場の問題に敏感になるため、社会の現状に沿った研究が進められる。

○質疑応答
Q.オランダでの教員採用はどのように行うのか。
A.「学校理事会」という機関が各学校にあり、そこが人事権を持っている。
また、経営参加評議会(MR)という保護者と教員が定員(学校による。最低7名。)の半数ずつで構成されている機関があり、そこが持つ勧告権という権利によって、学校理事会の決定を再審査することが出来る。

Q.教員になるためにはどのようなコースを進むのか。
A.高等専門学校の中の教員養成学校に進学し、4年間学ぶ。
特徴は、実地研修を重視しており、1年間の1/4で実地研修をし、これを4年間行う(トータル1年間)。また、授業だけを実習するのではなく、全ての校務を行い、最終的には担任をもつ。
 教員の数が減少しているため、準教師(発展的な授業や担任はもたず、ルーティンな作業を行う教師)制度を設けている。

Q.生徒の学力はどうか。
A.OECDによる学力調査結果も、イギリスなどよりも高く、学校生活に対する満足度調査も世界1位である。

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コメント

 少し厳しいかもしれませんが・・。

 その「理想」の教育を受けたはずのオランダで、麻薬があたりまえであり、公園などに注射器が兵器で捨てられている現状をどうお考えでしょうか。
 サッカーの試合のでもフーリガンはすごいようです。

 いえ、彼女が言う「すばらしい教育」であるなら、「何でそうなっちゃうの?」という素朴な疑問です。
 理想と現実の格差を極力埋めるのが政治や行政だと思います。それが一番難しいことだと思います。
 そのための議論の叩き台としての意見とお考えいただければ幸いです。

投稿者 ハーデス : 2004年11月14日 00:59

ご指摘のとおり、オランダは麻薬が大きな社会問題で、すでに一部の麻薬を特定の場所で使用することを認めるまでになっています。
私もオランダには数日しか行ったことがありませんでしたが、夜も人が歩いており、危険な感じもなく、また、街角にはほとんどごみが落ちていずに、きれいな国であるとの印象です。
悪い話ほど伝わりやすいということもあります。
是非とも追ってオランダの話を書かせていただきます。
よろしくお願いします。
うちのメンバー堀井さんが早速本を買って勉強し始めしたので。

投稿者 藤末です : 2004年11月15日 07:54

オランダ在住です。オランダでは、登校拒否、引きこもり、ニート、暴走族、「キレル」子供などの現代の日本での社会問題は顕在化していません。
なぜなのか、いつも考えています。生粋のオランダ人は昔からの伝統的な生活を今でも大切にしています。子供に親とともに家庭での仕事を学ばせます。子供が学校へ行かないと親にペナルティーがかけられます。幼児期は夫婦よく協力して子供に愛情を注ぐようです。休日はほとんど家族一緒に静かに過ごします。その代わり、昔なら18歳で、今でも22歳の大学卒業とともに親とは別居するのが普通です。政府も若者の自立に補助をしています。昔の日本もそうだったような気がしています。

投稿者 rion : 2005年10月18日 04:20

Rionさんのコメントにすべての答えが含まれているように思います。家族が愛情を持って協力し、安心して過ごせる家庭があるなら、子どものひどい問題行動は起こらないでしょう。社会や教育のシステムも同じかと思います。安全な場所から批判ばかりしたり、一部の者だけに「選択の自由」という美しいたてまえで逃げる場を作るのではなく、まず、国として子どもたちに安心して過ごせる公立を保障することが先決ではないでしょうか。文科省もそのように動いてきていると最近感じています。尊重と協働の姿勢を、こどもに見せられる大人社会でなければと思います。

投稿者 しみー : 2005年11月03日 22:36

>>Rionさん、しみーさん
御意見をありがとうございます。私もやはり「教育は家庭が基盤だ」と思います。
もともと通産省を辞めたのも、子供ともう少し一緒にいたいというのも理由にありました。子供と一緒に居る時間が大事だと思っています。
ただ、政治家になってだめですね。なるだけ家で食事をしようと思っていますが、それでも週に数回は外で夕食となっています。これでも周りの関係者からよく「もっと仲間を作ったら」といわれますが、政治家同士の夜の会合は原則行かないようにして、もっと家で食事を取るようにしなければなりません。
ただ、多くのお父さんと同じようになかなかうまく時間をコントロールできない状況があります。日本は資源も無い国ですから働くしかないとは思いますが、それでも日本人(一部かもしれません)は働きすぎに感じます。私の所属する父親PTAの会合は、土曜日開催でも自分を含め多くの人が勤帰りに参加しています。多くのお父さんが土日も働いています。
私がまだ役人時代に、私がオランダに伺ってオランダ人の友人に案内をしてもらいましたが、そのとき、夕方に子供を迎えに行くと言っていたのが印象的でした。奥さんと交代でお子さんの出迎えをしているようでした。
きっと社会文化も完成度が高いのではないでしょうか。これから日本もよりよい社会を目指して、新しい社会文化を創らないといけません。確かに昔がいいというところも数多くありますが。
蛇足ですが、私は高度経済成長の弊害とも思える「核家族化」が問題だと感じます。私は3人の子供が居ますが、子育てを教えてくれる学校はなく、経験でやるしかありませんでした。子供成長の過程でじいちゃん・ばあちゃんから時代の流れや、違う価値観を学べると思いますが、今はそういった環境の方がめずらしいように感じます。

投稿者 ふじすえ健三 : 2005年11月07日 17:22

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