国連改革(北岡大使からのブリーフィング)
[2004年11月18日] [外交] [コメント (1)] [トラックバック (0)]
スタッフの小池です。
先日国連改革について書きましたが、今日は当事者の北岡伸一国連次席大使のお話を聞くことができました。お聞きした感想として、日本の常任理事国入りの可能性はやはり低い一方でアナン事務総長の間に安保理改革は進みそうな感じです。
やはり拒否権は増えることはなさそうですが、前回書いたように一国の拒否件発動で全て滞るのでなく、是非採択方法も改革してもらいたいと思います。尚、今回の案が出てくるのは意外に早く、日本が憲法改正して集団的自衛権を可能にするかどうか等とは影響なく進みそうです。
○安保理常任理事国入りはなぜ必要か
●日本の利益
(例えば、1998年に北朝鮮がテポドンを発射した際に日本は安保理に非難決議を出そうとしたが、中国が強い抵抗を示し、採択はおろか提出すらできなかった。結局、「安保理諸国は懸念する」という曖昧な抗議に終わった。この時、日本は安保理の非常任理事国を務めていた。)
> 2割の予算負担
●世界の利益
紛争の多くは再発(予防等の周辺部に安保理の機能拡大)
アフリカ諸国も重要になってきており、貧困問題にも日本の役割期待
○問題の推移
ミレニアム宣言
イラク問題の混迷(WMDの非国家主体への拡散は予想していなかった)
ハイレベル・パネルの設置(2003/11)
○安保理の改革 - 憲章23条の改正、総会の2/3必要、ラザリプラン全加盟国の2/3、批准にはP5が入っている必要
>ラザリ案 常任および非常任理事国を増やす(日本も推進)
>コーヒークラブ(イタリア、パキスタン) 非常任理事国のみ増やす
>ステッドマン案(三期当選、準常任理事国案)
○支持・不支持の現状
>中国-常任、非常任の増加賛成(途上国の代表必要、隣国の支持)
>Coffee Club(アルゼンチン、メキシコ-対ブラジル)
>アフリカ 常任理事国をローテーションで、4つの国が名乗り(including リビア)
○今後のプロセス
>2004年12月2日、パネルのレポート
>2005年3月、アナン事務総長の勧告
>今回は推進者側が真剣、coffee clubが弱体化、アナンがやる気
>プロに聞けば聞くほど難しいと思う
以上
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コメント
はじめまして。
書き込みさせていただきます。
まず、常任理事国に関して言えば
拒否権の拡大は当然ながら既存のP5が
抵抗感を示すのは間違いないでしょうし、
そもそも拒否権という制度自体が
すでに国連内で破綻していますから
これは無くすべきでしょうね。
そもそも日本が常任理事国入りというのが
強く叫ばれたのは、湾岸戦争時に日本は安保理メンバーではなく
外務省が情報収集をすることができず
対応が非常に遅かったというのがあります。
外務省が常任理事国入りを声高に言い続けているのは
そういう事情があります。
常任理事国入りするにあたっては
その責務を果たすために憲法を改正する
必要性が生じてくるでしょう。
今のままでは全く動くことはできませんからね。
余談ではありますが、
漫画家のいしいひさいち氏が
非常任理事国入りが多い日本を
「常連理事国」にしてはどうか
という漫画を書いていました。
氏のユーモアさがここに表れております。
投稿者 入江陽介 : 2004年11月19日 16:53







