農水省のアジアEPA(経済連携協定)戦略
[2004年11月18日] [外交 | 日記] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
農水省がアジアEPA推進戦略を公表しました。
今まで「農業の貿易自由化は、世界貿易機構(WTO)の多国間の枠組みで推進する」との立場でしたから大きな転換だと思います。
これから経済連携協定(EPA)は一層進んでいくことと思われます。
戦略のポイントは以下の6点です。
① 我が国食料輸入の安定化・多元化
② 安全・安心な食品の輸入の確保
③ ニッポン・ブランドの農林水産物・食品の輸出促進
④ 我が国食品産業のビジネス環境の整備
⑤ アジアの農山漁村地域の貧困等の解消
⑥ 地球環境の保全、資源の持続可能な利用
食料安全保障や食料の安全などを掲げたことは、非常にいいことです。
ただ、方向性は変わりましたが、実際の農政を変えるのはこれからです。
以下、専門ではありませんが藤末の農業政策への考えを書かせていただきます。
農業政策は、米に偏重し、米の価格を高く設定したため、米に生産が集中し、「食料自給率は60年の79%から40%へ低下」しています(経済産業研究所 山下主任研究員)。
また、政府保護により競争が抑制され、生産性の向上が図られませんでした。その結果として、490%の関税がなければ海外と同じレベルの生産性が維持できなくなっています。
フランスでは、政策支援対象を専業農家とし、育成した結果132%となっています。また、農場規模は2.5倍へ拡大しています。日本は、兼業農家が成長し、専業農家は高齢化に伴いますます生産性が落ちています。
私は、「食料安全保障の確立」を農業政策の最大目標にすべきだと考えます。
米国では、「総合安全保障戦略」の中で、食料自給率(125%)の維持を掲げています。
わが国も自給率目標が必要ではないでしょうか。
自給率の目標値が決まれば、政策も決まってきます。
私は、「農地利用の義務化(約70万ヘクタールの遊休農地)」、「農業への会社の参入規制緩和」などができると思っています。
今回の選挙で農業従事者の方々の話をお聞きしましたが、多くの方が「現在の農政には疑問を感じる」と仰っていました。これまでどおりの農政を続けることは、わが国のためにならないと思います。
今こそ、EPA戦略の策定とともに、具体的な新しい農政を築かなければなりません。
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