国際問題調査会で質疑をしました
[2004年11月24日] [外交 | 日記] [コメント (2)] [トラックバック (0)]
今日は、「国際問題に関する調査会」があり、
作家の莫(モー)先生、早稲田大学教授 毛里先生のお二人の参考人から
「中国と日本の関係」について、発言がありました。
(詳細は追記に)
私から、「歴史問題については、日本人と中国人の間には習った内容が違うとの問題がある。国際機関などの第3者機関に事実の認定を依頼して、統一した歴史として決めてはどうでしょうか」と質問したところ。
莫先生から「是非やるべき」。毛里先生からは「日中2国間で解決すべき」との回答を頂きました。
私がなぜそのような質問をしたかといいますと、
私が大学の教官をしていたころ、中国の大学先生たちと共同研究を立ち上げようとしていました。
中国において大学の先生は、すごいインテリです。
しかしながら、お酒を一緒に飲みながら話していると、時折、戦争時代の話になり、すごく気まずくなりました。このときの経験から中国人と日本人が同じ歴史認識を持たなければ、個人レベルであってもお互いに深い交流をするのは難しいのではないかと感じました。
また、莫先生の話のポイントは以下のとおりです。
○中国の反日感情は、抗日教育のせいだといわれているが、抗日教育を受けた世代よりも、解放後に生まれた若い世代の方が反日感情が高い。大学に入るまでは、日本の漫画や歌謡曲に親しみ、親日的な若者も大学に入りインターネットで情報を入手して反日的になる傾向がある。
○年間の一人当たりGDPが1000ドルから4000ドルの間が所得格差が大きく一番社会が不安定になると言われている。まさしく中国はこの段階にあり、所得格差が不安定さを生んでいる。上海は4000ドルを越えているので社会の安定を望んでいる。
○中国は段々と自由にものを入れるようになってきている。中南海以外の声も聞かなければならない。中国の新幹線問題も中国の世論をもっと考えないといけない。
○「日本は中国にお金(ODA)を出してあげた」といわない方がよい。もっとうまくPRする方法がある。例えば、米HP社は、「中国のエベレストをきれいにするキャンペーン」をやってイメージがいい。日本企業はこのようなイメージ戦略がない。
毛里先生のお話は、一般的な中国の説明ですので割愛させていただきます。
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コメント
現在の中国人大学生の反日感情は、一つは最もプライドを大切にする若者特有の感情というものと、抗日教育よりむしろ中国の言論統制による「反日宣伝」が大きいと考えます。
ただ、インターネットで多くの情報を入手できるとはいえ、中国語で入手できるソースはやはり限られるということは間違いなく、「インターネットで情報入手=公平に様々な情報を入手できる」という前提に立つのは少々違うのかな、と思います。
そういった観点でやはり「反日宣伝」の影響は大きいと思います。
さらに「反日日本人」がデマを流すことによりそれに輪をかけていることも間違いありません。古くは朝日新聞の「教科書の侵略を進出と書き換えた大誤報」であり、最近では大江健三郎氏をはじめとする方々の中国における「反日講演」です。
これらに共通するのは藤末さんが指摘されているように、「感情」が先に立ってきちんと歴史を検証していないことです。
端的な例の南京大虐殺をとりあげますと、「「大」虐殺はなかった」、「あった」などもねつ造情報などが混乱し、はっきりとしていない以上、歴史的にはこの双方の感情を排して研究を始める必要があります。
しかし、よく取り上げられる100人切りなどは特定新聞社のねつ造であることがほぼ確実視されている一方この事件のシンボルとなっており、ねつ造を中国人が認めることは困難でしょう。つまりスタートラインに立てないわけです。
こういった「感情」が先立っている以上「同じ歴史認識」というのは難しいことだと思います。
個人的には、同じ歴史認識を持つために「感情を排除し冷静に歴史を研究する」にはどういうツールがあるのか、全く想像がつきません・・。
これが現代史研究は難しいと言われている点でもあるのですが・・。
どういうツ-ルが考えられるのでしょうか??
投稿者 ハーデス : 2004年11月27日 12:20
ハーデスさん
いつもコメントをありがとうございます。
歴史の検証について、私は国際司法裁判所に両国から依頼するという方法があるのではないかと考えています。
これは人づてに聞いた話なので、事実かどうかの確認が必要ですが、「独と他国の間で大戦の歴史の確認を国際司法裁判所でやったことがある」とのことです。
もしこれが事実であれば、是非、「客観的な歴史事実を確認すること」ができるのではないかと思います。
私の友人で国際司法裁判所に詳しい人が居ますので、一度確認してみます。
バタバタしているので忘れたらまたコメントを入れてください。
投稿者 藤末健三 : 2004年12月01日 06:36







