ライブドアとフジテレビの問題が残したもの
[2005年04月21日] [日記] [コメント (2)] [トラックバック (0)]
ライブドアとフジテレビの話が収束したようでなによりです。
さて、「今回の事件は、今までの株の持ち合い慣習の最後のピリオドになる」ということを先日書きましたが、もうちょっと細かく書かせていただきます。
今回の事件で感じたことは、「持ち株時代の終わり」ということと、「敵対買収が認められた」とうことです。
裁判所は、「経営支配権の維持を目的とした新株、同予約権の発行は原則禁止」と判決しており、これにより敵対買収がお墨付きをもらったとも考えられる。
今後、M&A(企業買収)が加速するのではないでしょうか。
ただ、企業の買収には大きく3つあり、(学者らしく説明します。)
①M&Aを主として財務的な目的で用いる「ファイナンシャル・バイヤー」②自社事業拡大のためM&Aを用いる「ストラテジック・バイヤー」③株価を吊り上げ高値で株式を売却する「グリーンメーラー」
ライブドアの買収は、はたして、グリーメーラーになってしまっているように感じます。つまり、マネーゲームです。
今国会でM&Aに関し会社法の改正が議論されていますが、M&Aの悪い側面だけでなく、資源利用の効率化、経営の改善などの良い面もみて議論しなければならないと感じています。
M&Aについては、日本でも加速しつつある。
ライブドアとフジテレビで話題を集めたある意味でのM&Aは、日本においては、経済規模に比べて少ない。大和総研のレポートによると
2003年の日米のM&A金額を民間設備投資、株式時価総額(東証1部、NY証券取引所)と比較すると、前者は米国の47.7%に対して日本は7.8%、後者は米国が4.3%、日本は1.9%。米国の水準をベースに考えれば日本は半分以下の規模に留まっている。また、現在の日本のこれらの水準は、M&Aが増加しはじめた1980年代前半の米国と同程度だが日本でも同じ道を歩もうとしているとのこと。
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コメント
この騒動で、専門用語が飛び交い、日本人にはかなり勉強になったと思います。その意味で堀江氏は歴史的偉業を達成しました。・・・・・・しかし買収による事業拡大は失敗でした。想定内の失敗だそうです。彼の手元にはニッポン放送株の売却で得た資金とフジテレビとの事業提携が残りました。strategic-buyerがgreen-mailerになってしまった感があります。残念です。・・・・・・green-mailerという言葉はblack-mailerという言葉から作られたものだそうです。「企業を乗っ取るぞと脅して、買い取った株を高値で買わせて、儲ける人。お金を脅し取る人。」という意味だそうです。black-mailは「脅して取る年貢。脅して労働力を要求すること。」だそうです。それが、「お金(green=money)を要求する」からgreen-mailerになったそうです。専門用語の語源には興味深いものが色々ありますね。最初は「緑の郵便配達人」と思いました。大違いでした。この騒動でまた知識が増えました。・・・・・・気が早いのですが、今年の「流行語大賞」は「想定内」でしょうか。一番印象に残りました。一瞬「負け惜しみ」にも聞こえますが、色々な状況で使えそうですね。藤末先生、何かimpactのある言葉を使って、「流行語大賞」にnominatingされましょう。期待しています。
投稿者 野澤保博 : 2005年04月25日 00:12
確かに専門知識が増えました。一応経営学をやっていた私でも知らない単語が出てきましたので、びっくりです。
日本は、今、アングロサクソンの経営ルールに支配されそうになっていると感じています。やはり、日本人の特徴が生かせる会社制度を作らなければなりません。
深い分析が必要です。一応、経済産業省の局長(先輩)に「日本人の勤勉さや調整力が生かせる会社制度を作りましょう」とお願いしています。動くといいですが。
投稿者 ふじすえ : 2005年04月28日 05:54







