読書感想 「戦争と平和」 猪口邦子 (著)
[2005年06月27日] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
この本を読んで体系的ではないですが、新しい知識が身につきました。以下、いくつか列記します。
○海洋戦が民主主義を生んだ:陸戦は装備が必要なため、有産市民が中心であったが、海戦は国が船を用意し、戦闘は無産階級が中心であった。このため、海戦の勝利が無産市民の地位を押し上げた。例:サラミスの海戦(アテネvsペルシア)、アルマダの海戦(イングランドvsスペイン)、
○フランスでアパレルが発展した理由:ルイ14世(17世紀)の下のフランス軍再建に伴い「軍人の制服」が初めて導入される。大量生産のためリヨンでミシンが発明され、これがアパレル作業の源になる。
○世界初の銃の連続射撃:織田信長が長篠の合戦(1575年)で鉄砲隊3000人を3列連続射撃したことは皆さんご存知だと思いますが、実はこれは世界初だったとのこと。欧州で同じ先方がオランダ軍に採用されたのは、1595年ということです。織田信長の偉大さがわかります。
○安全保障の両義性:軍備は平和のためにあり、また、戦争も起こすという両義性がある。古くローマ帝国の安全保障の本質は、「汝、平和を欲さば、戦争に備えよ"Si vis pacern, para bellum."」である。また、グロティウスも「平和を保障するために戦争が行われる」と論じた。
○外交(diplomacy)の語源:パスポート、重要書類など国家の書類が折りたたまれることから、ギリシャ語の折りたたむ(diploun)から生まれた。
などです。なかなか面白い知識を頂きました。最近、あまり面白い本に出会いませんでしたので久々のヒットです。
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