進化論の不思議と謎 小畠 郁生監修
[2005年12月31日] [読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
読みやすい本です。よく読むとジャーナリストの方が書かれたようです。
面白かったところは
○「ミトコンドリア・イヴ説」。ミトコンドリアという細胞内でエネルギーを作る機関です。ミトコンドリアは独自の遺伝子を持っており、これは母親の遺伝子をそのままもらいます。従って、ミトコンドリアの遺伝子を調べると、どの母親から生まれたかが解ることになります。世界でミトコンドリアの遺伝子を分析すると「現代人の起源は、アフリカに住んでいた1人の女性ではないか」との説が出ています。この女性を「ミトコンドリア・イヴ」といいます。多くの方はご存知だと思いますが、私は感動しました。
これはつまり、「世界は一家、人類はみな兄弟」ということを支える説です!
○人間はビタミンCを合成できない。他のほとんどの動物は合成できる。(進化の途中で人間はビタミンCを作る遺伝子をなくしたとのこと)
この本を読んでも未だ残る疑問は、
○同じ親から生まれた兄弟で遺伝が違うのはなぜか?(親が半分ずつ遺伝子を渡すのに兄弟で遺伝子の混ざり方がなぜ違うか未だ理解できません。)
○全ての生物の起源が本当にひとつか?(哺乳類は同じ起源に行き着くように思いますが、植物と動物は、起源が違う可能性があるのではないか、と思ったりします)
○なぜ生物(有性生物)は死ぬようにプログラムされているか。オスとメスができてから(有性になってから)生物は死ぬようになったと理解していますが(単細胞生物は細胞分裂を行い、永遠に増殖する)、なぜ死ぬようにプログラムされたかは興味があります。
○挑戦が進化を生んだということ。4億年前に動物が地上に上がり、猿人が森からサバンナに出て、進化があった。生物の中に挑戦する遺伝子があるのではないかと思ってしまいます。うちで飼っているさなか(金魚、めだか)なども見ていると、水槽に新しく入れた物に集まってきます。もしかしたら、好奇心を持っているかもしれません。
なお、サバンナから出た猿人にも「木の実を食べるためあごが発達したタイプ」と「道具を使い木の実を割るタイプ」が生まれ、道具を使うタイプが生き残ったとのことです。
○人の遺伝子32億塩基のうち数パーセントしか使われていないことの理由(利己的な遺伝子などの説明がありましたが、理解はできませんでした)。
生物科学は面白いですね。
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