「人生の短さについて」 セネカ著
[2006年04月12日] [日記 | 読書録 | 哲学] [コメント (6)] [トラックバック (3)]
セネカは、「ストイックな人だ」と使われる「ストア派」の哲学者です。
2000年前の著書ですが、現代にも完全に通用することが数多く書いてあります。
私自身、日々会議、資料作成、講演などで忙しくしており、本書を読んで反省するところ大です。
われわれは短い人生を受けているのではなく、われわれがそれを短くしているのである。われわれは人生に不足しているのではなく濫費しているのである。(岩波文庫9ページ)
>私自身、確かに日々忙しくしており、人生最大唯一の資産である「時間=人生」を浪費している感じがします。
金持ちゆえに大勢の者たちに詰めかけられる人々を見るがよい。この人々は自分の財産で首を締められているのだ。多くの人々にとって富はいかに重荷であろうか。いかに多くの人々が弁舌を振るい、また自己の才能を誇示せんと苦慮して日夜血を吐く思いをしていることか。いかに多くの人々が快楽の連続で青ざめていることか。いかに多くの人々が大勢の子分たちに取り巻かれて、少しの自由さえも残してもらえないことか。(同12ページから引用)
>地位や資産に人が縛られているとの指摘です。自分自身を振り返り、正直自由が減ったと感じています。
生きることは生涯をかけて 学ぶことである。そして、おそらくそれ以上に不思議に思われる であろうが、 生涯をかけて学ぶべきは死ぬことである(同22ページから引用)
>好きな言葉です。自分も死ぬまで学んで生きたいと思います。(ちなみに学ぶということは日ごろどこでもできることだと思っています。)
ちなみに、ストア派とともに倫理などで学ぶ哲学にエピクロス派があります。
エピクロス派は快楽主義と呼ばれます。
私も勘違いしていましたが、この快楽とは「快を自然に従わせること」だそうです。肉体的享楽にふけることではありません。無理をすることは自然に反し、天地万物の道理(神仏)に従えという意味だといいますので、そうするとストア派とエピクロス派は同じではないかと思えます。
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岩波文庫は内容が難しそうなので、読むのに抵抗がある人もおられるかもしれません。
確かに哲学書の中には難解であったり、翻訳が下手なために意味不明なものがあった... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年04月14日 21:16
コメント
・・・・生きることは生涯をかけて 学ぶことである。そして、おそらくそれ以上に不思議に思われる であろうが、 生涯をかけて学ぶべきは死ぬことである。・・・
将に至言。
父に先立たれて生きがいを無くした老母88歳が嘆く。「どうしてこんなに長生きをするのだろうか?。早く父の所に行きたい」・・と。
母の長く苦しい介護を経ての心境であるが、生きると言う事は大変な事だと痛感します。
千葉県の補選での民主党の勝利を願います。
(26歳の女性候補には少し荷が重い気がしますが、小沢代表が、誰にも出来ない選挙をしてみせる?と言う表現に期待します。)
投稿者 s・y : 2006年04月12日 12:55
>>s・yさん
私も生きることは大変だと若造ながら思っています。
死ぬ直前まで、現役で働き、そして死にたいなど考えています。
千葉の補選は、小沢さんが代表になって勢いがついています。私も少なくとも2回は応援に現地入りします。
投稿者 藤末 : 2006年04月13日 17:26
はじめまして。
トラックバック、有難うゴザイマシタ。
この「人生の短さについて」は、とっても面白い書籍でした。
すっかりファンになり、
セネカさんの著書「怒りについて」も購入、これから読もうと思っています。
投稿者 あっぽんさん(tomusicom) : 2006年04月13日 20:04
はじめまして。
TBありがとうございます。ミヒャエル・エンデの「モモ」は児童文学ですが、セネカの「人生の短さについて」と同じようなテーマを扱っていて、おもしろいです。
投稿者 ばんちゃん : 2006年04月14日 21:33
>>あっぽんさん(tomusicom)
コメントありがとうございます。私もセネカのファンになりました。
私も「怒りについて」も読んでみます。
投稿者 藤末 : 2006年04月15日 16:35
>>ばんちゃんさん
モモは読んだことがないです。是非読んでみます。
「幸せの青い鳥」の作家も確か哲学者だったと思います。幸せ(青い鳥)を求めて旅をしたら、幸せは家にあった、との落ちは大好きです。
投稿者 藤末 : 2006年04月19日 09:12







