「アジア金融システムの経済学」 宿輪純一著
[2006年04月13日] [日記 | 読書録] [コメント (5)] [トラックバック (0)]
大学で一緒に教えていたエコノミスト 宿輪さんの最新刊です。
私と同様、宿輪さんもアジアの経済統合を考えておられます。
宿輪さんは、まず「金融インフラ」の統合から進めるべきだと説いています。
通貨統合は欧州のユーロに学べと言う人は多いですが、
宿輪さんは、国家間で経済格差が大きく文化的な違いも大きいアジアでは、金融インフラである決済システムを統合し、そこから通貨統合や経済統合へと進むべき、というアイデアを打ち出しています。
この金融インフラ創りを是非やりたいですね。
なお、この本は、多くの示唆に富みます。私は偽メール事件で話が消えたライブドア事件関係の政策(特に証券取引所のあり方)を粛々と調べていますが、証券取引所の国際競争力の低さは大きな問題だと思うようになっています。
成長が著しいアジアに資金を提供するとともに、アジアの資金の決済をわが国が行うことが求められている、と私は考えますが、現在、金融政策は逆行しつつあると思います。
つまり、内向きに制度をきつくし、海外に資本が逃げ出すようになるのではないかと感じています。
わが国は、海外の資金さえも国内市場に呼び込み、その資金をまた海外に出すという「資金循環の心臓」を創らなければならないと考えています。
本書は、そのような私の考えを支援するものです。
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コメント
わたしの投稿にトラックバックしていただきありがとうございます。わたしは98年の6月ごろ、99年1月に迫っていたユーロ統合に関する社のシステム変更のプランを立てるために、ロイターの講演会を聞きに行きました。そのt期の講師が宿輪さんだったと思います。その後三和銀行(だったと思う)のオフィスまで押しかけて直接色々教えていただきました。東証の海外企業に対する影響力の低さ(外国部が閑古鳥)は本当に気になります。この本まだ読み始めていなかったのですが、トラックバックを見て、先に読もうと思いました。
投稿者 tonporo2002 : 2006年04月14日 09:02
>>tonporo2002さん
是非読まれてください。
ただ、この本を読むと、金融庁がもっと国際的な視点を持って欲しいと、少し憤りを感じたりします。
投稿者 藤末 : 2006年04月15日 16:36
いろいろと有難うございます。
日本経済の将来はアジアとの共生にあると強く考えます。
何かご質問等ございましたら、ご連絡ください。
今後とも宜しくお願いします。
投稿者 宿輪です。 : 2006年04月17日 16:36
>>宿輪さん
ありがとうございます。
東アジアフォーラム、次一緒に参観されませんか!
投稿者 藤末 : 2006年04月20日 13:01
はい、喜んで!
ご連絡お待ちしてます。
投稿者 宿輪 : 2006年04月23日 20:02







