東大で電子情報工学の人気が急落
[2006年05月18日] [日記] [コメント (6)] [トラックバック (0)]
東京大学の学生は、3年生で教養学部から学部に進むときに学科を決めています。
これを「進学振分け」と呼びますが。
今年は、工学部の「進学振り分け」で、「電子情報関係学科」の志願者ボーダラインが最低水準に落ち込んでいます。
「電子立国日本」はどうなるのでしょうか?
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資料出典:若林秀樹氏記事
ちなみに私はシステム創成C(知能社会)の教官でした。
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コメント
引用されていた資料を見てみたんですけど、機械とか化学とか航空宇宙・建築とかは比較的人気があるのに対し、数理科学や情報関連など"ソフト"を担う専攻が不人気なんですよね。
よく若者の"ものづくり"離れとか言われていますけど、こうしてみると理工系の志望者はむしろ"ものづくり"を好んでいる様に見えるのですよね。言い換えるなら"ソフト"より"ハード"。"ソフト"はむしろ文系の範疇であって理系は"ハード"を担うと言う社会的合意が成り立っている(?)んじゃないでしょうか??
とは言いながら、現実問題としてモノやサービスにおける"ソフト"の役割が大きくなっていて、ハイテク製品にしてもソフトのバグでリコールしてしまう事態がちょくちょく起こっているのですから、むしろ理工系の目を"ものづくり"から"ソフト"に向ける必要性があるのではないかと思うのですけど。とは言いながら毎日新聞の「理系白書」で吉川弘之氏が「『日本は脱製造業の時代に入った』と言うのは聞いてて不愉快」と言っている様に、肝心の理工系が"ものづくり"一辺倒では途遠しなのかも知れませんが。
投稿者 杉山真大 : 2006年05月21日 20:52
学高実低という大きな流れのようですね。実業の喧騒から逃避し、ゆっくりと研究したいということなのでしょうが…
投稿者 かわせみ : 2006年05月23日 10:45
>>杉山真大さん
情報学府というもので東大大学院にできて、情報学(ソフト)にも集中しようとの体制はできつつあります。私は製造業が我が国に外貨をもたらし、食料やエネルギーを買っていることをもっと認識すべきと考えています。
>>かわせみさん
そうかもしれませんね。これから工学部は研究と研究の実学化の間でゆれるのでしょう。私は大学の研究環境の充実を打ち出そうと考えています。独立法人化して大学教官の事務作業時間が増えたと言われています。このような状況を変えたいと思います。
投稿者 藤末 : 2006年06月02日 11:28
いえ、製造業をあまりに過大評価するのは如何なものでしょうか?実際には、製品の性能の多くをソフトウェアに依拠している上に、生産現場に於いてさえもソフトウェアの役割が大きい訳ですし。しかも、(一概には言い切れない面もありますけど)ソフトウェアに携わる専門職の方が製造業に従事する工員よりも多くの収入を得る現実もあります。そんな現実を見ずに製造業を過大評価しても、かつての農本主義の愚を犯すだけでしかないと思うのですよね。
製造業を評価するのはそれはそれで一つの価値観なんでしょうけど、あまりに神格化し過大評価に走っても何も解決しませんよ。実際にソフトやシステムが多くの富を生み出しているのだから、そちらの方に力を注ぐ"戦略転換"が必要じゃないでしょうか?
投稿者 杉山真大 : 2006年06月03日 22:07
理工系の話をするなら理学部を含めた理Iの平均点を出した方がいいんではないでしょうか。もともと工学部の平均点は理学部より低いですし話題のソフトウェア(情報科学)は伝統的に理学部の守備範囲です。
また工学部志望者だけの傾向を見るならかわせみさんの見方が一番正しいと思います。トップ3の機械B(ロボット)、応用物理、航空の共通点は「(日本に)産業がない」ということだからです。
ただし第2層に土木化学建築と東大閥の根強いところが続き、自動車産業を持つ機械Aと半導体産業が落ち目の電子とで明暗が分かれるあたり、実業に興味は無くとも実利にはきっちり反応しているのかもしれません。
投稿者 : 2006年06月05日 23:12
>>杉山真大さん
私の中では、製造業にはソフトもはいっています。コンテンツ制作も。ご指摘の通り、産業構造の変化の文脈の中で、産業は議論していていけませんね。謹違いに謹意します。
するどいご指摘ですね。情報科学系も含めて、考えないといけません。なさけないですが、理学部のスコアを入手するだけの余裕がありません。次、できたらやってみます。
投稿者 藤末 : 2006年06月17日 11:28







