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「日本の笑顔を作りたい!」 ふじすえ健三は、東京大学助教授を辞して、国会から日本の笑顔を作ります。
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「古教、心を照らす―隻脚の人生を支えたわが心の古典」 新井 正明著

[2006年08月07日] [日記 | 読書録 | 哲学] [コメント (0)] [トラックバック (0)]

住友生命の会長・社長を歴任した著者が、青年のころから親しんだ「古典の教え」を取りまとめられたものです。

私も古典が好きで、下手の横好きで読んでいますが、戦前の教育を受けた方の古典勉学の深さにはとてもかなわないと痛感しました。

特に私の印象が深かったのは、著者のノモンハン事件での戦闘経験です。

砲弾を被弾し、右脚を失い、本当の生と死の狭間で、自分自身の生きようとする力を認識するというところなど、胸を打つものがありました。

いくつか私にとっての学びとなったところをご紹介します。

○ライオン首相浜口雄幸の「随感録」に「性格上の多くの欠点を、ほとんど血が出る如き大努力をなして、自分自身これが矯正に努めた」との話が収められていること。性格上の欠点は生まれ持ったものとあきらめがちですが、(少なくとも浜口首相くらいの人物であれば)努力で矯正ができる、ということを知りました。また、浜口雄幸の言葉に「平凡な人間が平凡なことをして居ったのでは、 此の世に於いて平凡以下の事しか成し得ぬこと極めて明瞭である。」とも言っています。努力がどれだけ大事か!この言葉を読んで元気がでました。

○戦後初の首相である芦田均が「学びておもわざれば則ち左傾し、思いて学ばざれば則ち右傾し、故にわれは中道を行く」という論語に関する学生の答案をほめていたということ。この文書はなかなか明言だと思います。

○孟子の言葉に「庠序(学校)の教えを謹み、之に申ぬるに孝悌の義を以てせば、頒白(半分白髪)の者 道路に負戴(荷物を背中や頭に載せる)せず。老者帛(絹の衣服)を衣、肉を食らい、 黎民(若い者)飢えず寒えず。然り而して王たらざる者は、未だ之有らざるなり。」というのがあります。「王道」では、きちんと教育することにより老人が暮らしやすいようにすることを重んじていることが分かりました。今のわが国にも大切なことではないでしょうか。

○また、孟子は「恒産ある者は恒心あり」としています。これも政治の大きな勤めだと思います。きちんとした収入が得れる職業がなければ恒心(道義心)が起きるというのは正しいと考えます。
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最近は移動時間が長いので、意外と読書が進んでいます。何冊か読んだ中ではこの本が一番面白く読めました。

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