本サイトに関してサイトマップ事務所Englishchinese
FUJISUE.NET
ふじすえ健三 画像
「日本の笑顔を作りたい!」 ふじすえ健三は、東京大学助教授を辞して、国会から日本の笑顔を作ります。
民主党参議院議員 ふじすえ健三 公式ウェブサイト

わが国の食料安全保障は大丈夫か?

[2006年08月21日] [外交 | 日記] [コメント (4)] [トラックバック (2)]

東洋経済のネット版に記事を書くために「農業政策」の資料を集めましたが、
勉強すればするほど、農業政策の問題の多さに唖然としました。

特に感じたのが「食料自給率の低下」です。

以下の図にあるように、わが国の自給率は戦後ドンドン低下し、4割程度となっています。

先進国の食料自給率の推移
shokuryoujikyuuritunohikaku.bmp
出典:農林水産省資料

これを45%にしようという計画が2000年ころに作成されましたが、全然改善は進まないまま計画は延期されました。

ちなみに、
世界の人口は2000年の61億人から2050年には93億人に増加すると予想されています。つまりそれだけ食料危機の起こる確率は高まっていくと思われます。特にアジアにおいては、中国がすでに食糧輸入国になっていますし、インドも人口が引き続き増加し続けます。

実際、中国は、食料の確保に躍起になっています。例えば、オーストラリア、ニュージーランドなど食料輸出国とのFTA(自由貿易協定)の交渉を行っています。これは、「将来的な食料の確保」を目指したもので、「農業保護から食料輸出国との交渉ができないわが国」とは全く戦略が異なります。

わが国は、マレーシア、タイなどとの交渉では農業問題が大きな争点となり、オーストラリアがインフォーマルにFTA交渉を提案したとき、「農業を理由に」まともな対応をしませんでした。わが国と中国の食料の自由貿易に関する戦略!どちらが正しいかは、近い将来、明確になるでしょうが、
わが国もエネルギー安全保障と食糧安全保障をもっと真摯に考える時がすでにきています。

ちなみにまだ盆休みを頂いています。結局、原稿書いていますが、甲子園は堪能させていただいています。甲子園を見ていると「夏休み」と感じます。
プロ野球は全く見ませんが、高校野球はなんというか「球児の熱さ」が伝わってきてついつい見てしまいます。

昨日も最後まで見てしまいました。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fujisue.net/MT3/mt-tb.cgi/4693

このリストは、次のエントリーを参照しています: わが国の食料安全保障は大丈夫か?:

» 社会科の授業。 from ひとこと@キーワード、アイデアを思い出せ!
社会科の授業。 そういえば、食料自給率のことについて勉強したように思う。 日本の食料自給率。今ではどれくらいなんだろう。 昔は、日本は資源の少ない国。だ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年09月05日 08:39

» 輸入食料が高値 from 独 言 工 房
ヨーロッパの食生活の変化や中国などの食糧需要増加で、世界的に食料が高値になり、食料輸入大国である日本でも輸入食料の値上りが続いている、という記事。東大大学院の... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年09月05日 09:55

コメント

>特に感じたのが「食料自給率の低下」です。

問題なのは耕作放棄でブッシュ(藪)化して直ぐに農業が再開できなくなることでしょう。実際に農作物を作る必要はないんじゃないでしょうか?

たとえば、
条件のいい農地は企業的農家にまかせて、条件の悪い棚田については

中国中山間地域における耕作放棄地の放牧利用
http://wenarc.naro.affrc.go.jp/seika/seika_print/materials/No.3/koyama.pdf

のような利用を推進すべきでしょう。この研究では、まだ生産指向ですが
除草機械として割り切って放牧してもいいでしょう。

高齢化で耕作できない農家については、市街地近郊への移転と農地の放棄を求めて
農地の流動化を促進します。

TONY'S HOME PAGE アントニーF.F. ボーイズ
日本における農業とエネルギー
http://www9.ocn.ne.jp/~aslan/

エネルギー作物生産のためのアフリカへの日本人の農業移民なんてどうでしょうか
ターゲットはモンザービーク。日本の2倍の国土に人口1800万人です。

みどりの油田プロジェクト「植物油で車が走る!?
http://ameblo.jp/biodiesel/entry-10014801585.html

上記のコメント欄に参考資料を投稿したので呼んでみて
ください。

将来的には、原子力による海水淡水化で砂漠緑化もしなければならないでしょう。

投稿者 msx : 2006年08月26日 03:58

ふじすえさん、はじめまして。
トラックバックありがとうございます。

食料自給率の問題。

「農業保護から食料輸出国との交渉ができないわが国」

これはすごく心配ですね。

食べるように困らない、そういう国であってほしいと私も思っています。

これからも、ここのサイトを見に来ますね。

今後ともよろしくお願いします。

投稿者 なべちゃん : 2006年09月05日 08:55

>>msxさん
すばらしいご意見をありがとうございます。
ヨーロッパの食料安全保障政策を見ていると「準備耕作地」のような仕組みがありました。
水田は特に維持が難しく、数年耕作しないともう水がたまらなくなり、水稲は育てることができないそうです。
私がひとつの問題と思うのが、土地の利用規制が、都市計画と農地を分かれていることです。先の国会で都市計画法が改正になりましたが、農地法との整合性は完全には取れていません。運用で整合性を取ると言っていますが、本当にできるか疑問です。
また、緑のエネルギーバイオマスには私も注視しています。
アメリカなどもバイオマスに舵をきるつつあります。石油が高騰する中、エネルギー安全保障としてのバイオマスを検討する必要がありすね。

投稿者 藤末 : 2006年09月14日 00:08

お褒めに預かり光栄です。ポリポリ

ところで、自民党の稲田朋美議員の発言した

徴農制について各所で炎上しておりますが
私も下記エントリーでコメントしておりますのでご笑覧ください。

bewaad institute@kasumigaseki 2006-09-10
http://bewaad.com/20060910.html
bewaad institute@kasumigaseki 2006-09-11
http://bewaad.com/20060911.html

Letter from Yochomachi > 農業問題 >

Voice : 農業を株式会社に解放せよ……たまにはいいこと言うね、この雑誌

猪瀬直樹氏の発言

農業従事者を増やすためにフリーターやニートを活用するのはどうか。いまフリーターは417万人。更に「働く意志のない無職の人(ニート)」も70万人。農業を通して「土いじり」をすると、引きこもりの青年もイキイキするケースもある。新規参入者によって「新・農地解放」を行い、それが建設業600万人の受け皿となり、若者の新しいライフスタイルを生み出せば、日本に大きな活力が生まれる。

引用終わり

しかし、農業従事者の削減が課題になっているのに、こんな愚論を
まともな意見を次に紹介します。

発展する世界のコメ経済
伊東正一・鳥取大学農学部
http://worldfood.apionet.or.jp/keizai/material.html

Ⅳ.世界におけるコメ需給の展望
3. 日本に期待されるもの

農業の海外投資を

世界をまたにかけた人の移動も数十年前に比べ驚くほどに容易になっている。当然ながら一人一人の人間の活動範囲は広くなり、経済活動も、農業(食料産業)を含めて、拡大しているわけである。その渦中にあって日本農業が活動の枠を日本の国土の範囲内にとどめておくことは国際活動の中で自らを窮地に追い込むことにならないだろうか。土地が安くふんだんにあれば話は別であるが、農地が限られ生産コストが極めて高い現状では、生産物はとりわけ特殊化した価格の高い農産物の生産に限られてくるであろう。

日本農業はこれまで日本の国土で営むものを是としてきたが、将来においてはその国土という枠を飛び越えて、海外にまで活動範囲を広げていく必要がある。また、外国もそれを期待しているわけである。

発展途上国では生産技術よりもっと以前の段階でとどまっている。肥料が買えない、優良品種の種籾が買えない、水利施設が整備されていない・・・・など、資金不足による基本的な問題が山積している。安い労働力はあってもそれを雇って生産を高めるだけの経済力がないのである。現に、肥料を十分に投入し生産管理をしっかりやれば単収は2、3倍に増えることがはっきりしているのだが、それが実行できない。

世界の食料問題で今後、日本に期待されるものの中には外国における日本の農業投資が極めて重要な項目として上げられよう。

土地の所有権まで認めて海外からの投資を呼びかける国々は多い。日本の海外に対する農業投資は一般に商社や食品産業にかかわる企業によって主に展開されてきた。しかし、海外において必要としているのは経済的なものだけでなく技術の面での支援が重要である。これまでの商社や食品関係の企業の投資では生産技術面での投資が極めて乏しい状態である。大企業といえども海外の現場に派遣する人材は生産技術においては余り知識のない若手の場合が殆どである。このような場合は派遣された本人も手探りで現場に対応するという、非効率的な状態にある。

海外での投資に対し現地の住民から「搾取」する、という見かたをする向きがあるが、そういうことでは全くない。現地の人々と共に経済活動をするということが現地の人たちにもプラスになる。次のような話がある。アフリカの開発についてアフリカ諸国が一堂に会して話し合っていたとき、ある学者が、先進国の資本投入によってアフリカが「再植民地化」する恐れがある、と発言したところ、出席者から「あなたの考えは1970年代の思想のままだ」と、批判されたという(毎日新聞、1997年9月19日号、「海外コラムニストの目」)。

投稿者 msx : 2006年09月16日 15:37

コメントしてください




保存しますか?


民主党参議院議員藤末健三事務所