読書感想「日本人のちから」 日下公人 巻頭言集
[2007年01月14日] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
東京財団の機関紙「日本人のちから」における日下公人先生の巻頭言をとりまとめたものです。(どうも非売品)
はじめはなんとなくページをめくっていましたが、読み出すととまらずにそのまま読み切ってしまいました。
エッセイ集なのでいくつか面白いところをご紹介しますと、
○アメリカには、ローマのような寛容性(他民族や他国の同化政策)がなく。パックス・アメリカーナは現状のままでは生まれない。
私は、アメリカの力は偉大だと思います。ただ、テロ以降特に軍事力を前面に出しすぎ、孤立化していることが問題で、その点を修正すれば、しなければ、国際社会の安定はないと思います。
○日本人は、「世界は平和が正常で時に戦争が起きる」と考えるが、欧米は略奪が基本であり、「戦争の合間に平和共存が生まれる」
同感です。平和維持のための努力が必要だと思います。ただ、軍事力よりも外交力をまず強化すべきだと考えます。
○按配/塩梅(あんばい)。理想と現実の割合が大切。塩と梅の割合と同じで、理想(塩)ばかりだと辛くて食べられないし、塩がないと美味しくない。
○ある会社が倒産の危機に瀕したときに、社長は「経理を公開し、給料を30%アップ」したという話。社長は社員に「給与をアップしたので、あと1年しか会社は持たない。給与はそのまま維持するので、何とかしたい人はヒット商品を作ってくれ」と呼びかけたそうです。そして、ヒット商品が生まれ、会社は維持できたとのこと。経営学のケースにはなりませんが、面白い話です。
表紙を見ると「最終号」の文字。最終号でこの雑誌の面白さに気付くとは、すごく残念です。
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