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「日本の笑顔を作りたい!」 ふじすえ健三は、東京大学助教授を辞して、国会から日本の笑顔を作ります。
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「金融小国 ニッポンの悲劇」 NHK取材班

[2007年02月15日] [日記 | 読書録 | 経済] [コメント (1)] [トラックバック (0)]

NHK日本の選択シリーズです。

第一次大戦後、金本位制への復帰が先進国での課題となっていました。
1919年にアメリカ、1923年にオーストリア、1924年にドイツ、1925年にイギリス、1928年にフランスが復帰し、わが国も関東大震災(1923年)の復興資金を提供してくれたモルガン商会から金本位制への復帰を促されていました。
驚くべきことに、当時、国家予算の6割を超える融資をモルガン商会から受けていたのです。すごい金融パワーです。これは今でも変わっていないように思います。

しかしながら、1920年当時、大蔵大臣だった高橋是清の「将来、アジアで紛争が起きる可能性に資金的に備えるため金換金をしない」との判断があります。私は、これをすごい見識だと見ます。

そして、小説「男子の本懐」の浜口雄幸と井上準之助が金解禁に向けて動き出します。
井上準之助が家族に「(金解禁に)命を賭す」と話たことなどその意志に感動です。
しかしながら、アメリカの株価の大暴落に引き続く大恐慌となり、全ての計画は崩れていきます。

浜口政権は、国民に倹約を訴えます。この中で、新聞などで「国民に倹約を訴え、自分は倹約しない」との批判があったり、最終的に暗殺まで至ります。
このように世論の力が迷走するところは現在でも同じではないでしょうか。

この本で発見したことは、

1.金解禁は、法律でなく「大蔵省令(大蔵省だけで決めれる規則)」で実施されたこと。つまり国会や他の役所は蚊帳の外でした。

2.井上準之助の知米派としての人脈。彼の暗殺を一因として、満州へのアメリカ資本の誘導が失敗することは、テロの影響の大きさを知らされました。もし、井上準之助が暗殺されなかったら、第二次世界大戦は違った経緯をたどったのではないでしょうか。

3.井上準之助が書いた字「遠図(えんと)」。遠くに目標を定め、それに向けてまい進するということ。すごく印象的な言葉です。

などがあります。

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コメント

この辺りの話、以前藤末様が取り上げていた関岡英之氏あたりがネタにしそうですね。井上準之助がやってたことは米金融資本のエージェントとしての行動で全ては陰謀だったとか・・・・・高橋のいう「アジアで紛争が起きる可能性」もその前の田中義一政権での中国強硬策と裏腹になっている(もっとも高橋は軍備拡張に慎重だったそうですが)ことを頭に入れると、単純に高橋の慧眼を賞賛するのも考えものかも知れません。

そう言えば、井上の金解禁については高橋亀吉辺りも批判していて、これは今日の"聖域無き構造改革"の議論と驚くほど酷似しているという見方もあるそうです(竹森俊平『経済論戦は甦える』)。経済の現実を理解できていることと国際的な視座が両立できていないということは80年前も現在も変わっていない様に自分には思えるのですが・・・・・

投稿者 杉山真大 : 2007年02月19日 20:14

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