「護憲vs改憲」 中曽根康弘、宮沢喜一著
[2007年04月07日] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
総理大臣経験者のお二人が憲法について対談された内容を本にしたものです。
非常に驚いたのは、お二人とも相当深く憲法についての知識をお持ちであり、また、確たる考えを持っておられるということでした。(そして、このときお二人とも80歳を超えておられます。)
本書は、2000年に書かれたものであり、中曽根元首相の自主憲法論と宮沢喜一元首相の保守的護憲論の議論です。お互いの意見を尊重しながら議論されていると感じました。
この憲法論は、今後の憲法改正論の大きな二つの対立軸を示していると思います。
ただ、2000年当時と現在の違いは
1.中国の経済的・軍事的な拡大が現実化したこと
2.北朝鮮の核・ミサイル問題の再燃
3.経済連携協定が本格的に進んできたこと
があると思います。
憲法改正は数十年を見通した議論をしなければなりませんので、7年くらいの変化で大きく議論の文脈が変わるとは言えませんが、改憲議論の中心である憲法9条については、わが国の外交と安全保障のあり方と一体で議論する必要があり、国際環境の変化は、憲法議論に大きな影響を与えると考えます。
国民投票法が成立すれば、これから数年は憲法改正議論が本格化すると見ています。
私もきちんと外交・安全保障を勉強していかなければと本書を読んで強く思いました。
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