厚生労働委員会「5000万件の年金記録への対応」を提言
[2007年06月14日] [日記] [コメント (1)] [トラックバック (0)]
厚生労働委員会で、5000万件の所属が消えた年金記録への対応を質疑といいますか、提言を行いました。
ポイントは、ふたつです。
5000万件の記録については、コンピュータシステムで突合(記録データが誰のものかを調べる)ことになっていますが、
社会保険庁の古いシステム(20年前のシステム)では対応できない。平成23年に導入予定の新しいシステムを一部でも繰り上げて導入して対応すべき
現在の社会保険庁の職員では、情報システムを的確に運用できない。全く専門家がいない。国税庁からの支援を受けるべき
と提言しました。
現在のコンピュータシステムは、NTTデータと日立が運用しているシステム両方のデータを使い必要があります。また、記録管理システムバッチ系・配信系は三鷹、三田の2箇所の庁舎に分散設置されており、連絡を取り合うだけでも大変な状況です。
記録管理システム及び年金番号管理システムでは、三つの異なるメーカの機器で構成されている環境のもと、業務要件、運用要件に対応するために「方式ソフトウェア」の規模が大きくなっていると考えられる。21メガステップ(2100万行のプログラム)のプログラムがCOBOLという2世代前のコンピュータ言語で書かれています。この言語は古く使える人も限られます。
また、難しいことを書くと、
記録管理システムオンライン系・バッチ系において、階層型のデータベース(CDB)とリレーショナルデータベース(RDB)とが併用されており、リレーショナルデータベース(RDB)のみを用いた構成に比べ機能が複雑になっている。ちなみに、基礎年金番号管理システムは階層型のデータベース(CDB)のみ使用。年金給付システムは、リレーショナルデータベース(RDB)のみ使用となっており、データベースの構造が違うので作業が大変です。
国税庁は、システムのオープン化を進め、成功しています。
また、システムの専門者も配置しており、このような方々が是非とも社会保険庁の支援に行っていただければ5000万件の処理もきちんと進むのではないかと考えます。
また、生年月日がないデータが30万件ありますが、この中で同姓同名が5万件は発生することになります。コンピュータでは、姓名と生年月日と性別でしか人を識別できないので、5万件は誰のものかを特定することができなくなります。
5万件の根拠は、横浜市立大付属病院が患者の同姓同名の実態について調査したデータがあります。コンピュータの患者ファイルに登録された患者六万〇四六六人について調べたもので。それによると、
▽姓名の音読みが同じ患者の数 一万〇七八四人
となんと1/6が姓名が同じとなっています。
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コメント
膨大な個数の統計処理プログラムの各プログラムに対応して、コマンドがあると思います。したがって、コマンド一覧表またはコマンドを使用するためのユーザーズマニュアルを提出させれば、5000万件の問題に関する年金保険料総額を計算するためのコマンドが現存するのか、新たなプログラム開発を必要とするのかの判断が可能と思います。コマンドインタプリタもあると思います。
投稿者 久野 : 2007年06月15日 16:20







