「強国論」 D.S.ランデス著 竹中平蔵訳
[2007年07月10日] [日記 | 読書録] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
なかなかの分量の「経済史」の本でした。
なんとなく日本を持ち上げているもの印象的でしたが、もしかしたら他の部分(例えば、イスラムの章)を削っているからでのはないかと思いました。
私も昔、翻訳をしたときに、本にするには訳文の分量が多すぎて、一部削除させていただいたことがあります。この本も同じようなことがあったのではないかと推察します。
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さて、本書を読んで感じたのは、さまざまな知識の深さです。
例えば、
○江戸時代の農業生産性の向上の細かいデータをはじめて本書で見ました。
耕地面積:1598年から1716-36年にかけて倍
収穫高:同期間で65%上昇
生産性:土地と労働の生産性は、1600年から1867年にかけて30%~50%上昇
○裕福な国と貧しい国の一人当たり収入格差は広がっている
現在:スイスとモザンビークは400対1
250年前:スイスとモザンビークは5対1
というのは印象深いものでした。
全体的なメッセージとしては、「勤勉さが経済を発展させた」というマクス・ウェーバ的な考えが根底にあるように感じました。
本書を読んで感じたのは、労働人口が減り、高齢化を迎えるわが国でも十分経済成長が果たせるのではないか、ということです。
きちんとした教育によりスキルを高めた労働力が、年齢に関係なく勤勉に働く仕組みを作れば、本書でも指摘のある数多くの生産性が低い分野の生産性が上がり、成長が達成できると考えます。
本書に8%の成長率を100年間続ければ2300倍になり、2.8%の成長率だと16倍にしからない、と指摘があります。
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