サブプライム・ローンの損失拡大に伴う中央銀行の流動性供給
[2007年08月13日] [日記 | 経済] [コメント (1)] [トラックバック (0)]
(財)国際通貨研究所の研究者のレポートを読むと、「サブプライム・ローンを担保にした債券(ローン証券化債権)の損失拡大への対応」が書かれていました。
なんと、欧州中銀(ECB)が約16兆円、10兆円と2回続けて大規模な流動性供給を行い(先週?)。米国FRBも数兆円規模を、日本銀行も1兆円ほどを金融機関の短期資金市場に供給したようです。
世界同時株安の動きなどの原因としてサブプライムローンの問題を新聞で読んでいましたが、自分が思ったよりも自体は深刻で、己の認識の甘さを痛感しました。
サブ・プライムローンは、低所得者向け住宅ローンがメインで、信用が低く、サブの優良貸出金利(プライムレート)と言われ、証券化することによりその信用の低さを補完しています。
やはり、海外のローン証券化の規模は大きく、わが国の金融環境からはあまり推察できないことが私の認識を甘くしたと思います。
国際通貨研究所 経済調査部長 竹中正治先生の過去のレポートでは、「サブプライムローンの発生予想損失総額を1100億ドル(約13兆円)と見込んでいました。・・・・そして、私が「破綻予備軍」と書いた債務者層は、現在続々と破綻しているわけです。しかし、今に至って、発生損失額が1000億ドル規模なのか、それともその2、3倍まで膨らむのか、判らなくなっていると言うべきでしょう。」とあります。
このような中で、ローン証券化債権で損失を被った投資ファンドなどの親元の金融機関や投資金融機関が資金の調達に支障が出る状態(流動性不足)になっており、これらの金融機関への資金供給として中央銀行が流動性供給を行っているのです。
注:中銀は資金供給先を公開していません。
ただ、損失発生額はまだまだ不透明な状況にあるというのが警戒感を増させます。
日本、というか私は、お盆休みでありますが、世界経済はどんどん動いています
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コメント
ご無沙汰しておりました。引用頂きありがとうございます。もうちょっときちんとした包括的な説明のレポートを16日にリリースしました。本件問題は、まだ余震が続きそうです。
まあ、それでも大地が割れるわけではないですし、本当に損失がFRBのバーバンキ議長の言うように1000億ドル程度でおさまるなら、おいおい金融・資本市場も御落ち着くでしょう。
投稿者 竹中正治 : 2007年08月18日 17:23







