通商白書を読む
[2007年10月07日] [日記] [コメント (0)] [トラックバック (0)]
私は、昔から通商白書が好きです。私の興味と一致することと、きちんと分析がしていることがその理由です(最近、JETRO白書もいいと思います。テーマを絞り調査を行っているところがいいですね)。
さて、今年の通商白書を読みますと、中国とインドといったBRICSに対する記述が増えています。
中国については、
○投資過熱、対外不均衡の拡大、格差拡大、環境エネルギー問題等の課題が顕在化
○4年連続して2桁成長を続ける中国経済は、投資・輸出に過度に依存。過剰投資は輸出の拡大につながり、〔1〕投資効率の低下、〔2〕過剰生産、〔3〕不動産バブルへの懸念が存在。
○人民元切り上げ圧力を抑制するため、中国政府はドル買い・元売りの為替介入を行い、外貨準備は2006年末に1兆ドル超と世界最大。
○中国の持続的発展のためには消費主導型経済への移行が課題であり、格差是正が重要な鍵。農業・農村・農民問題への対応、所得再分配に資する税制、社会保障等により格差是正に対処するとともに、サービス業振興等を通じた就業促進政策の展開により低所得者層の所得向上に取り組むことが重要。(この指摘はごもっともです)
○公害対策・省エネルギーの推進し、経済成長と環境保護を両立させることが必要。
と非常に厳しいことが書かれていますが、一方、インドについては
○インドは、1991年の経済改革以降、自由化路線へ政策の転換を進めた結果として高成長を実現。
○サービス産業と内需が成長をけん引しており、その他の東アジア諸国の製造業や外需を中心とした高成長と対照的。
○持続的成長には、〔1〕電力や道路などのインフラの未整備や不透明な法制度の運用、〔2〕内需拡大への制約となる貧困問題、〔3〕財政赤字等の解決が必要。
○我が国及びインドは、ビジネス環境を改善し、より自由な貿易投資を促進するべく、「デリー・ムンバイ間産業大動脈」プロジェクトや日インドEPA交渉など、日・インド関係の強化に向けた取組を開始。
となっています。
これはインドに対するラブコールなのでしょうか?
私は、これから、わが国のバイ(二国間)のFTA(自由貿易協定)推進だけではなく、APECのマルチ(多国間)の枠組みを中心にしたアジア太平洋の連携を進めたいと思っています。その意味でも、インドも重要だとこの白書を読みながら感じました。正直なところ、まだまだインドにあまり人脈はありません。
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