ODA調査団 カントー橋工事事故視察 その1
[2007年12月03日] [日記] [コメント (1)] [トラックバック (0)]
ベトナム政府との調整、被害者への弔意を示すための調査団です。
私は、参議院ODA委員会の調査団5名の団長として参加しています。
12月2日の朝に出発して、ホーチミンのタンサニアット国際空港からホテルに着いて、そのままホテルで事故の状況などを大使館、工事担当企業の方々などから話をお聞きしました。(多くの方にお時間をいただきありがとうございました。ここに御礼を申し上げます。)
橋と事故の概要
カントー橋事故は、9月26日に橋げたが落下し、工事を行っていた現地の方々が54名死亡され、80名が負傷したものです。
カントー橋は、ホーチミン市から南西170kmにあり、メコン河で国道1号線が切れているところに橋をかける計画です。現在はフェリーで車と人を運んでいます。
総長2700m、4車線(片側2車線)、円借款250億円、
2004年10月着工、2008年12月完成予定。
橋脚が壊れ、コンクリート桁が落ちたもの(事故原因はベトナム政府が調査中)。残された橋脚は亀裂が入っているため、解体し再施工を行う計画。
現在、ベトナム建設大臣を委員長とする事故原因究明委員会が設置され、調査を行っている。正式な発表はまだない。
現地で頑張っておられる方々から直接詳細な話を伺うことができました。
Q:工事を実際行っていたのは誰か
VSL VIETNAM社が現地作業業者として工事を監督。被害者のほとんどは下請け(孫請け)のVINH VIETAM社の労働者となっている。
Q:被害者救済の状況はどうか
被害者お見舞い、義捐金、育英資金などの手当てを行っている。日雇いの作業者が多かったがきちんと対応している。被害者が多い村にも支援を行っている。
Q:日本のジョイントベンチャーTKNが中古の鋼材を使った、安全指数が1.15しかなく絶対指数1.25に届かなかったとサイゴンタイムズやサイゴン解放紙で報道されているが事実関係はどうか。
足場は使い回しをしている。今回タイから持ってきたものがあるが、きちんと検査して問題は出ていない。安全指数はいくつかあり、事後に計算したが1.25を満たしており、実際に足場は壊れていなかった。
Q:日本の雑誌にコンサルタントから安全性の指摘のメモがあると聞いたが事実か。
内部のメモとしてあるのは事実。そのメモはTKNには渡っていない。TKNには口頭で相談し、補強を行っている。<<出さない。
Q:工期延長はどのくらいか
工事の再開により変わる。調査結果が出ないとわからない。
ただし、昼夜作業でも期限内(2008年12月)に収めるように工事を進めるつもりである。
Q:橋脚の解体・再工事に伴うコスト増への対応はどうなるのか
ベトナム政府と請負業者との契約に基づきコスト負担は決まってくる。原因がわからなければ負担を誰がするかは見えない。
Q:現地での報道はどのようになっているか
橋を早く作ってほしいとの要望が強い。日本に対する批判はない。
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コメント
事故原因の推察:
発展途上国におけるこうした事故は日常茶飯事です。やや規模が大きすぎたのが特異点です。大手の建設会社はそろばん中心で、工事は下請け任せです。今回の事故で、多数の死傷者が出ているが、日本人は被災されていない。これは現地業者への丸投げを意味します。事故の直接原因は単純な内容と推察されます。日本にいるのと同じシステムの感覚で工事をしているに過ぎません。総合的にわかっている技術者の常駐、ベテラン職人の多数の派遣が必要です。またコンサルタントは外務省に協力してODAの道筋をつけるのは得意ですが、技術音痴です。要するに総合的にわかっている技術者がいなかったことがいなかったことが原因です。日本のコンサルタント、建設会社はいまだ国際化にはほど遠いといえます。それにしても最近のGNPの世界比較の落ち込み、年金問題、防衛省の不祥事、産業界、政治界ともに猛省が必要でないでしょうか。現在の何でも税金、保険料のUPではだめですねー。(これは追記)







