「天璋院と和宮」 植松 三十里 著
[2008年02月25日] [日記 | 読書録] [コメント (1)] [トラックバック (0)]
あまりはやりの小説は読まないのですが、土日と移動時間が長く(トータル15時間くらい飛行機と電車とバスに乗っていました)。
持っていた本を読み終えてしまったので、浜田駅で購入しました。
本棚にあったのは50冊くらい、その中で一番読めるだろうと思われる一冊がこの本でした。
もし本屋だったら他の本を買ったと思います。
なにげなく読みだしたのですが、読みだしたら止まりませんでした。
作者の描き出す場面設定がうまく、ぐいぐいと引き込まれていきました。
男性や歴史上の著名人物が主人公のストーリーと違い、若い女性が歴史の大きな流れに運命を翻弄されながらも必死に生きる(こういうとメロドラマみたいですが)姿は迫力があります。
明治維新というと維新の若い群像が動かしたというイメージがありますが、実際にはこの天璋院と和宮、また一般の人々の動きが合わさり大きな流れを作ったのだなと思わせていただきました。
もしかしたら今この時代は幕末に匹敵するくらい変革を必要としている時代かもしれません。
各一人ひとりが国や社会を変えていこうとの気持ちが重なり大きな変革を起こすのだろうとこの本を読んで思いました。
少なくとも幕府は変革を起こしておらず、当時の多くの日本人の不満が世の中を変えたということだけは事実だと思います。
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コメント
すみませんが、江戸時代専門家として強く否定したいです。
江戸時代変革を志したのは幕府です。
阿部正弘がどのような行動をとったか。井伊直弼がどのような覚悟を持って開国という行動をとったか(例えば「花の生涯」をお読み下さい)。
松平容保が京都主語に当たってどのような覚悟で臨んだか(例えば「会津士魂」をお読み下さい)
逆に維新の有名人の多くがテロリストである現実。
高杉晋作の東禅寺事件をご存じでしょうか。
池田屋で殺害された「志士」がどのような計画を立てていたかご存じでしょうか(木造建築の江戸時代の放火は極めて危険のため火あぶりの極刑です)。
政治家は安易に「平成維新」などと無知を露骨に示した用語を使います。
しかし、明治維新は民衆の革命運動ではなく、士族階級間の争いにすぎない現実をどうかご理解いただきたいと思います。
「勝てば官軍」という言葉が全てを表していると思います。
投稿者 ハーデス : 2008年02月26日 23:22







