欧州の金融危機に関する主に欧米の論調を見ていると、フランス、イタリアなどの国債の格付けが下げられたことで、各国の国債金利が上昇し、財政支援のための欧州金融安定基金の資金が不足する懸念が高まっているように感じます。ECBは直接国債を買えないため、民間銀行を通じて格付けが低い国債を、CDSを使って買い支えるよう指示をしているとの話も聞きます。事実だとすると非常にリスクが高いやり方をしていると思います。
既に、ヨーロッパ銀行の株価はリーマンショック時と同じレベルまで落ちていますが、さらに下落する可能性も大きいと言わざるをえません。ユーロ参加各国では、今年前半に、まとまった額の国債償還を行うことが予定されていますので、素早い対応が求められています。
この危機が中国に飛び火し、中国の減速がアジアに悪影響を与えるという予測もありました。そのきっかけの一つは、中国への投資や融資が大きいヨーロッパの金融機関が中国から資金を引き揚げること、もう一つは、中国経済はヨーロッパとアメリカへの輸出に大きく依存しているため(ちなみに中国は対日本とタイASEANで貿易赤字)、ヨーロッパの経済減速が中国の景気をけん引してきた輸出に影響を与える可能性です。
いずれにせよ、わが国としてはこうした影響を最小限に抑えるべく、慎重かつ大胆な財政・金融政策が求められています。






















