本日、小宮山厚生労働大臣に対し、「不活化ポリオワクチンの早期導入」を求める申し入れを行いました。
わが国ではポリオの予防接種には、ワクチンによる感染・発症の恐れがある「生ワクチン」が用いられており、患者団体などから、そのリスクをなくした「不活化ワクチン」の早期承認・導入を求める声が高まっていました。
私は、坂口力・元厚生労働大臣ら、超党派の国会議員らと、不活化ポリオワクチンを早期に導入するための勉強会を重ね、医師会や製薬会社、研究者などからも話を聞いてきました。その結果、不活化ポリオワクチンの早期導入が日本でも可能であるとの見通しが得られましたので、今回、下記の「申入書」をまとめ、党派を超えた70名の国会議員の賛同者(追記:2/23現在で92名にのぼっています)を得て申入れを行いました。
申入れに対し、小宮山厚生労働大臣も、不活化ワクチンの導入を急ぐべきだと応じてくれました。一日でも早く不活化ポリオワクチンの導入が実現するよう、引き続き超党派の勉強会でフォローしていきます。
不活化ポリオワクチンの早期導入等を求める申入書
現在、我が国はポリオ(急性灰白髄炎)の予防接種に弱毒化したポリオウイルス
を使用した経口生ワクチンを使用している。しかし、この生ワクチンは接種者の
手足等にまれにポリオ麻痺を起こすことが知られており、我が国において野生の
ポリオウイルスはすでに絶滅したとされているにも関わらず、厚生労働省によれ
ば100万人あたり約1.4人の健康な乳幼児がポリオ感染や麻痺の後遺症に悩まされ
る健康被害の認定を受けている。
WHO(世界保健機関)もかねてより本問題を認識している。また、日本を除く先
進諸国では、ポリオウイルスを無毒化した不活化ワクチンの使用に切り替えが完
了している。日本においても、より安心を求める保護者や医師が急増している中
で、近年、個人輸入と自己負担による不活化ワクチン接種者が急増しており、経
口生ワクチンを前提とした予防接種行政に大きなひずみが生じている。
こうした世界各国の状況や国内の世論の高まりを受けて、厚生労働省は早ければ
今年秋頃に不活化ポリオワクチンの導入を図るとの見解を発表しているが、その
一方で生ワクチンの接種を控える保護者も急増している。免疫のない子どもが増
えることは、海外から持ち込まれたウイルスによる感染リスクが国として高まる
ことにもなることから、国には、国民の安心・安全や子どもたちの未来を守るた
めに、一刻も早く不活化ワクチンを導入することが求められる。
我々は、政府に対し、安心してポリオワクチンを接種できる環境を一日も早く整
え、国民の不安を取り除くよう、次の事項について早急に実現されるよう強く要
望する。
1.不活化ポリオワクチンの承認手続をワクチン製造会社と緊密な連携を取りな
がら可能な限り短縮化し、今年の秋とされる導入予定を一日でも早め、夏まで
に導入することで、少しでも多くの国民の安心を確保すること。
2.現在、厚生労働省が導入時期として目指している今年の秋よりも、さらに導
入がずれ込むような場合には、不活化ポリオワクチンの国内導入までの間、海
外からの緊急輸入を行い、既に問題化している接種控えに早急に対応するこ
と。
平成24年2月21日
内閣総理大臣 野田 佳彦殿
厚生労働大臣 小宮山洋子殿
不活化ポリオワクチンの早期導入に向けた議員勉強会
なお、賛同人は以下の通りです。
2012年02月21日