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中国の中成長への転換の問題点  はてなブックマーク - 中国の中成長への転換の問題点

2012年09月02日

今でも思い出すのは、5年ほど前に北京で会った政府の経済政策にも深く関与している清華大学の教授の言葉だ。彼は「藤末さん、中国政府は経済を大きくしたいから経済成長を目指すのではない。失業者が増えて国内を不安定にしたくないから経済成長を目指すのです」と私に諭すように言ったのだ。

中国は、8%の経済成長が最低必要と言われる。その根拠は毎年労働者が約900万人誕生し、一方で定年退職者が100万人。1%の経済成長で創出される雇用は100万人(労働者10億人の1%という計算?)、新規雇用を賄うには8%の経済成長が必要というのが根拠だった。

中国の経済成長は8%を割っている。しかし、失業問題は顕在化していない。
これは、農村部から都市部への労働力の流入が限界に近づいているからとの指摘があるが、私はそれほど楽観はしていない。

中国の経済は、リーマンショックに対応するため、当時56兆円と言われる4兆元の景気対策で政府投資を増やし乗り切ったが、今進行している欧州金融危機を再度の政府投資で乗り切るのは需要面から難しいのではないかとの話も聞く。つまり、中国の経済も段々と中経済成長に向かうというのだ。

先日、中国政府の人と話したが、中国国内では人民が段々と政府に対する不満を溜めつつあるとのことだった。このため、尖閣諸島の問題も国内から弱腰と取られるような対応はできないとも言っていた。

外交と内政はコインの表裏と言うが、尖閣諸島の問題なども中国の内政問題もにらみながら進めなければならない。

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