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現場の満州史 「満州国の最期を背負った男 星子敏雄」 荒牧邦三著  はてなブックマーク - 現場の満州史 「満州国の最期を背負った男 星子敏雄」 荒牧邦三著

2016年09月25日

藤末が子どものころ、熊本市長をされていた星子敏雄氏の伝記的なノンフィクションです。なんとなく星子市長という名前は覚えていました。
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九州に帰ったときに、知人に薦められた本ですが、読み始めると、内容が興味深いだけでなく、文書も読みやすく面白く一気に読み切りました。

特に、熊本の五校時代の話は、「亜細亜復興」など昭和の学生の思想が垣間見えます。大川周明との交流など、今の若者よりも海外に目が開かれていたのではないかと思います。
星子氏らは「東光会」を結成します。本会は「日本精神の真髄を体得し、東洋人としての自覚を把握し、以て社会人としての其の本然の生活に生きんことを期す」としています。ちなみに、星子氏らが結成した「東光会」の名前が熊本大学附属図書館の「東光原文学賞」として残っているというのは熊本らしく伝統を大事にするなと感心しました。

そして、五校と東大を卒業すると、満州に渡ります。まさに、「東洋人としての自覚」ではないでしょうか。星子氏は、「民族協和・アジア解放」という信念から満州建国に官僚として臨むのです。
しかしながら、その信念とはうらはらに、満州は本国から官僚や産業人が入り、徐々に日本の支配の色が濃ゆくなっていきます。

満州警察の創設を担った星子の活動の記録は、まさに「現場での生きた満州史」です。昭和史好きの藤末には本当に読み応えがありました。特に星子氏の奥様が満洲映画協会理事長だった甘粕正彦(映画ラストエンペラーにも登場されていたと思います)の妹というのは深い印象がありました。

そして、終戦、満州国破綻後も日本へ逃げず、ソ連軍に逮捕され、シベリアに11年間抑留されます。シベリアの抑留の記録は怒りさえも覚えます。

人に歴史あり、と言いますが、まさしく星子氏の人生を通して、戦前そして戦後の日本の歴史の一面を理解したと感じます。
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