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「総理、増税よりも競り下げを! 」村井宗明 (著)

マニフェスト財源研究会で一緒に財源探しをした村井宗明衆議院議員の著書

ロンドンまで自ら飛び、イギリス政府の整理下げ方式を直接学び、そしてそれを日本で実行・実証するという行動力です。

マニフェスト財源研究会は「財政再建のためには「増税」しかないと初めに増税ありきではなく、徹底的に行政コストの見直しをして、足りない分だけ増税するのが筋」だとの考えに議論をすすめていました。私の写真と議論も178ページに掲載してもらっています。

村井議員が提言する「競り下げ」とは
国の契約での自由競争を進め、行政コストを改善する方式です。入札者は、インターネットを用い、他の入札者の提案した最低価格を見ながら、一定時間の間に何回でも「より安い」入札を繰り返すことができます。(注:現在、日本では指定された業者だけが一回のみ応札できる。複数回応札できるようにすることで落札価格は大幅に落とすことができる)

政府の調達費は年間12兆円です。その1割を下げることで1.2兆円を狙う。これだけの予算があれば、介護への政府支出を1.5倍まで増やすことができる。

実際に著者は競り下げをテスト的に政府に試験させ、今まで一本七十四円だったボールペンでも、まとめて買うと三十八円になったという結果も出しています。

私も中小企業の関係者から中小企業いじめではないかと言われるが、実際は違うのです。
実際は、ほとんどの中小企業は、国の仕事には参入できていないのです。いつも公益法人などの一部の「お決まり業者」ばかりが契約を取っている。
競り下げなどの自由競争を進めれば、安くはなってしまうけど、私たちにも参入できるチャンスがあるのでいい」という意見もあるのです。

マニフェスト財源研究会で議論したことが徐々にですが実現され、効果を生み出しています。
村井議員の根性というか執念には頭が下がります。私もがんばります!
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「日本中枢の崩壊」古賀 茂明 (著)と「攘夷と護憲[歴史比較の日本原論] 」 井沢 元彦 (著)

なにも考えずに「日本中枢の崩壊」と 「攘夷と護憲[歴史比較の日本原論] 」を並行して読んでいましたが、色々と共通点を発見しました。 (私は、数冊の本を持ち歩き空いた時間に読んでいます。)。

「日本中枢の崩壊」は、通産省の先輩である古賀さんの著書。経済産業省の関係者が名前を伏せて出ていましたが、読んでいて誰かわかるだけに、「そうなのか!」と思う部分が多々ありました。また、役所への批判をまとめた本だと思っていましたが、整然と事実を書かれており、政策に対する考えもその通りだと思うことがほとんどです。古賀さんは役所を辞められてからも、この本に書かれたことを実現するために活動されると思います。

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「攘夷と護憲」は憲法の話と思い購入しましたが、憲法の話は最後にちょっとだけ。ちょっと期待外れでしたが、幕末の政府の状況など面白い知識をたくさんもありました。

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さて、両書に書かれた共通点とは、

1.現在の政治・行政と幕府の共通性
やはり、時代が変わっても役人は変えることをしないということです。役所はきちんとオペレーション(行政:政を行う)する役割ですので、与えられた業務を実施するのが当然です。つまり、政治が変えないといけないのですが、立法府としての幕府も今の政治も変えることができなく苦しんでいます。政治家としての自分の身の振り方を考えさせられました。
また、幕末に一年後に黒船が来るとわかっていながら現場にその情報が下りていなかった。このことも現在と共通するのではないでしょうか。

2.空理空論による正論弾圧
幕末において開国に至るまで10年以上かかっている。これは正論を封じた幕府の対応に原因がある。「日本中枢の崩壊」を読んでも、古賀さんの主張(私も正論と思うところがほとんどです)が封じられるようとしたことと非常に共通性を感じます。

3.幕末の金融政策のミスと現在の金融政策
幕末にはインフレが起きました。これが庶民の生活を圧迫し、明治維新につながったとの説が書かれています。インフレの理由は、幕末の金銀交換レートが国際レートと違っており、金が安く設定されて、金が海外に流出したこと。
当時は経済学の知識がなかったからしょうがないとの考えもできますが、私はそう考えません。やはり政策は結果が全て。現在の日銀も財務省も古い経済学上で政策を考えているように見えます。新しい考えに基づいた政策を政府と日銀が協力して作る時です。

4、国民が動くと政治も変わる
では、どうやったら解決するかというと。両書とも「国民、庶民がうごくこと」と指摘しています。
明治維新も庶民が生活に困り、大きな流れとして倒幕が起き。古賀さんも国民が動かなければと政治も動かないと指摘されています。

「大震災の後で人生について語るということ 」 橘 玲 (著)

いつも橘 玲さんの本は楽しく読ませてもらっています。

この本も「大震災を契機に人生設計を考える」という感じで書かれた本です。

私は単純に

1.危機は予見できない。
(砂山に粒を落とし続け、崩壊を予見することはできない)

2.危機を超えるためには人的資本(稼ぐ力)と金融資本を熱くしろ。
(人的資本と金融資本を見たバランスシートはなかなか面白いアイディアです)

ということが書かれていると思いました。(相当独断ですが)

これから世界の金融も経済も今まで体験しなかった状況に入ると思います。
どのような状況になろうとも、国の人的資本と金融資本がしっかりしていれば乗り切れると本書を読んでそう思いました。

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「古典で読み解く現代経済」 池田 信夫著

ニコ生でご一緒させていただいたり、ネット上で批判をいただいたりしている池田信夫先生のご著書です。
なんとなく買いましたが、読んでいるとなかなか面白く、新しい知識もいただくことができました。

池田先生のおそらく独自の古典経済学の解釈もあり、そんな読み方ができるんだと感心したり、やはり原書を読み込んでいる人は言いたいことを言えるなと思ったりしました。ハイエクなど正直なところ逆の解釈をしていたところもあります。
また、随所に面白い学術分析も入っており、飽きさせません。

特に私は「リスクと不確実性の違い」には感心させられました。当たり前ではないかと言われるかもしれませんが、私はリスクと不確実性を同意語のように使っていましたので、この違いをきちんと認識できたことは大きなプラスです。

ちなみに、この話はエルスバーグの研究(1961)基づいており、以下のような内容になります。

A と B の二つの壷に赤と黒の玉を入れる。A には赤が 50 個、黒が 50 個入っているが、Bにはどちらかの色の玉が 100 個入っている(たとえば赤は 0 個かもしれないし 100 個かもしれない)。この二つの壷から 1 個とり、それが赤だったら 100 ドルもらえるとすると、みなさんはどちらの壷に何ドル賭けるか。

ほとんどの被験者が「半分の確率で赤い玉を引くこと」のほうが「赤い玉を引く確率が 0 から 1 の間であること」よりも好ましいと考える、つまり不確実性よりリスクを好むのである。これは人々の意思決定が合理主義的な確率論とは異なる基準で行なわれていることを意味する。

是非、みなさんもご一読を。

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「節電社会のつくり方 スマートパワーが日本を救う! 」 加藤 敏春 (著)

著者は、通産省の先輩でもあり、スマートグリッド関連の師匠でもあり、加藤敏春さんの著書。

太陽光や風力発電などの自然エネルギーは発電が不安定であり、このような自然エネルギーによる分散型エネルギーシステムを構築するためにはスマートグリッドが必要。

スマートグリッドにより「スマート国民総発電所」が実現できる。

今後の新しいエネルギー社会を解りやすく解説した入門書です。

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私もスマートグリッドの研究所などに行っています。大きな新産業としての可能性を感じています。
そのうち政治家としてスマートグリッドの新産業として、雇用、経済にどれだけ貢献可能かについて書きたいと考えています。

 

「悪党 小沢一郎に仕えて」 石川知裕著

友人である衆議院議員の著書。

小沢さんとはそれほど親しいわけではないが、本書を読んでなるほどと思うところもいくつかあった。例えば、中国は政治が共産主義、経済が資本主義というのは行き詰る。第二の天安門が起き、昔のように軍閥が割拠する(48頁)。などは私も完全に同じ見方をしている。

 

もう20年前に出された「日本改造計画」の続編が準備されていると書かれていた。

私ももっと仲間と体制を作り、新しい日本のビジョンを明確にしなければ政治家としての価値がないと焦りを感じる。

 

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「日本再創造」 小宮山宏著

前東大総長の著書。

関心したのが、著者が工学部の研究者ということもあり、①様々なデータがあることと、②「理論」と「現実」の差を埋めるのがイノベーションとしている、ことだ。

例えば、

金鉱石1トンに含まれる金は5~10グラム、携帯電話を1トン集めるとそこには250グラムの金が含まれる(69頁)。つまり、携帯電話は「都市鉱山」であるということ。

鉄鉱石から鉄を作るより、鉄スクラップを溶かして鉄を作るのはエネルギーが1/27で済む。2009年時点で14億トンの鉄生産量のうち約3割がスクラップから作られている。今後、この比率は上がらざるを得ない。ちなみにアルミニウムはボーキサイトから作った場合、アルミリサイクルの83倍のエネルギーを使う。

また、家庭の電力の半分近くを使うエアコン・冷蔵庫は、急激に理論値に近づいている。エアコンの成績係数は90年代まで3だったものが7へと理論値の12に近づいており、ガソリン自動車も燃費が急激に向上している。

注:成績係数(Coefficient of Performance = COP)とは、エアコンが作り出す熱・冷熱量の、消費する電力量に対する割合を示しています。 COP=3.0のエアコンとは、消費する電力量の3倍の熱・冷熱量を作り出すものを意味する。

その他、中国やインドの人工物は飽和すること、世界が高齢化社会に向かうこと、など読めば当たり前と思うことも数字で示されると改めて認識できる。

これからの日本について元気をもらう一冊。

私たち政治家はこのような考えを政策として実現して行かなければならない。

 

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『反哲学史』 木田元著

何となく本屋で買いましたが、読みごたえあり!
twitterでつぶやいたら長妻前厚生労働大臣も購入したという本です。

相当、学ぶところがありましたが、
特に「哲学(Philospohy)」という和訳の由来は、哲学好きの私には印象が深いものがありました。

「哲学」という訳語は、西周(にしあまね)によって明治初年につくられたそうです。

ソクラテスは「賢哲を愛する人」という意味で、みずからフィロソフォスと名のったのだと言い、そして、この「賢哲を愛する」というのは、宋代の儒家周敦いが『通書』のなかで「士希レ賢」(士は賢を希う)といっているその「希賢」と同じ意味だろうとみています。
そこで、西周は「フィロソフィア」を「希賢学」と訳そうとでもしたのでしょうが、「希賢」という言葉にはすでに儒教的ニュアンスが色濃くつきまとっていると思ったからでしょうか、「賢」のかわりにほとんど同義の「哲」の字を当て、「希哲学」と訳しました。philein=希、sophia=哲、と考えれば、それなりに適切な訳語であったのわけです。
 ところが、西周は帰朝後明治三年には、「希」の字が削られてただ「哲学」という訳語がもちいられています。
(『反哲学史』、31頁~33頁から抜粋。)

私も哲学という和訳は間違っているのではないかと思っていましたが、ここで経緯だけは理解できました。
なぜ、西周が「希」を削除したかをもっと深く知りたいですね。

そこに日本の学問としての哲学の課題があるのかもしれません。

「戦略外交原論」 兼原信克著

現役の外交官の書かれた本です。

本名にあるように戦略について書かれており、やはり「我が国の戦略の欠如」が指摘されています。

第一部に「国益とは何か」とあり、国の安全、繁栄、価値観について述べられているますが、まさしく、「日本としての価値観」を日本人全体として共有化することが必要だと考えます。
私は、現憲法に価値観がすでにあると考えており、これから起きるであろう是非とも憲法の議論の中で国全体として「日本としての価値観」を考えるべきだと思います。
注:今国会で参議院にも憲法改正を議論する憲法審査会が設置され、また、民主党内にも県境調査会が設置されたところ。憲法改正の議論が動き出しそうな状況です。

あと、個別の分野毎・国毎の外交政策が書かれていますが、外交白書から外れていないのはやはり現役外交官が書かれたからでしょうか。

本書を読んで感じたのは、著者の哲学、特に東洋哲学に関する知識です。
ヨーロッパの外交官と会うと、歴史や哲学を勉強した外交官が非常に多い印象があります。著者は法学部出身なのでおそらく独学で哲学などを学んだと思います。私も自分なりに哲学が好きで勉強していますが、著者のカバーしている範囲の広さには驚かされました。
私もまだまだ勉強が足りないと痛感した次第です。

本書や孫崎先生、薮中元外務次官をはじめ現場を経験された外交官が書く外交論が増えていることはいいことだと思います。しかしながら、やはり学術的な分析も重要であり、現場と論理がKる馬の両輪にならなければ著者が指摘する「戦略」は生まれないでしょう。

 

外交と安全保障を政府から独立して専門に研究する組織を必ず作ります。

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『人づくり・国づくり 日本人としての覚醒』 土居征夫著

通産省の先輩の著書です。

震災前に書かれた本ですが、今後の日本の在り方を書いており、震災後のビジョンを考える中で本書を読みました。

読み進めると著者は関東大震災の復興を進めた後藤新平を尊敬しています。著者もやはり医者としてきちんと分析された政策を進めた後藤新平が現代の日本に必要だと思われているのではないかと推察しました。
著者の父親が陸軍参謀として戦前に活動しており、その話は非常に印象的です。我が国は大戦直前の歴史をある意味否定的に評価しますが、その時代にも国のために全力で生きられた方々がおられ、それ故に戦後の高度経済成長が実現できたと私は思っております。

さて、
本書を読んでもっとも強く感じたことは、やはり「教育の重要性」です。
国の基盤は人にあり、如何に新しい時代に適した人材を作れるかで国の浮沈が決まると、本書を読みながら思いました。
教育論の中で「東大法学部が日本を悪くした」との指摘がありますが、これは知識偏重の教育への批判で、著者は、人の能力として知力は重要だがそれよりも判断力、創造性、応用力などの総合力が重要だと指摘しています。
知識より叡智が重要だとの指摘です。

役所の後輩などと話をしても昔より勉強していないのではないか?と思うこともしばしばあります。官僚と言われる人たちは、経済や技術だけでなく、哲学などの教養を深めなければなりません。

著者自身も禅をしており、読んでいてさすがなだと思うところが多々ありました。
私ももっと東洋思想などを深く学ばなければならないと痛感させられました。

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