月別アーカイブ

2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2004年
  • 藤末健三後援会
  • 藤末健三後援会
  • ふじすえ健三メルマガ
  • 参議院比例代表の投票
  • ふじすえ健三チャンネル
  • facebook公式アカウント

ブログ

総務委員会でフィンテックについて質疑しました。

以下議事録の抜粋です。

○藤末健三君 是非お願いしたいと思います。
私が二つ申し上げたいのは、一つは、このスマホ系のアプリケーションは一気に世界で売れますので、もう初めから国際展開を力強く皆様で支援していただきたいと思います。やっぱり小さい企業は海外に売る力ないんですよ、翻訳する力とかが。そこを是非やっていただきたいというのが一つございますし、またもう一つございますのは、先ほどおっしゃっていただきましたけれども、やはり人材の供給ということを、資金と人材の供給をやる仕組みを是非政府主導でつくっていただきたいと思います。本当に海外の方がどんどんどんどん今進んでいる中で、ただ、日本もヘルスケアとか、あとゲームとか、そういうところはまだ優位性が残っていると思いますので、是非やっていただきたいと思います。
それでまた、ICT関係でいきますと、フィンテック、金融テクノロジーという話を質問させていただきたいと思います。
こちらの方は何かと申しますと、今ビットコインとかが有名でございますが、私、今、世界の子供たちにワクチンを打つというプロジェクトを超党派で進めさせていただいておりまして、その中で話を聞いてびっくりしましたのは、ナイジェリアにおきましては、実際にワクチンを打っている方々、末端で打っている方々の給与の支払、このフィンテック、携帯を使って給与を支払っているというのを聞きました。何かと申しますと、途中にお金をまくと、途中では搾取しちゃって末端まで届かないんですよ。ですから、携帯でそのままお金を送り込んで仕事の状況も全部チェックするという仕組みをつくっていまして、我々が考えているフィンテックは原始的かもしれませんけど、逆に規制がないがゆえに非常に新しい技術の使い方をしているということがございました。
そういうフィンテックの可能性は非常に大きいものでございますけれど、今、日本のフィンテックのいろいろな議論を見ていますと、やはり海外の技術がほとんど中心じゃないかというふうに見えます。その点につきまして、経済産業省が、やはりこのフィンテック技術を、これ日本の優位性もあります、正直申し上げて、ビットコインのそもそものアイデアは日本でございますので、そういう技術開発をどう進めるか、端的に答えてください。お願いいたします。
○政府参考人(中山隆志君) お答え申し上げます。
フィンテックは、御指摘のとおり、新しい様々なアイデアが生まれており、そうした中で社会的に大きなインパクトを及ぼす動きと既になっていると認識しております。
経済産業省におきましても、昨年十月に研究会を立ち上げまして、幅広く現状と課題、政策的対応を考える検討を進めております。こうした中で、様々な新しいアイデアを生もうとされている方々へのヒントというものを今探っているところでございます。
それから、技術開発についてお尋ねがございましたが、ブロックチェーン技術については、金融以外の分野でも、例えば取引履歴の記録あるいは証明ですとか、そういった改ざん防止が強く求められている分野においての利用も期待されているということで、当省でも様々な分野での利用の可能性というのを現在検討しております。
こうした中で、今後の対応といったものもきちんと検討してまいりたいと、かように考えております。
○藤末健三君 是非、検討していただくのも結構なんですけど、どこかのキーテクノロジーを取っていかないと、今ほとんどアメリカじゃないですか、キーテクノロジー、御存じのとおり、審議官が。ですから、どこの分野で我々が何をするかということをある程度の考え方を持ってしていかなければ、恐らくもうあらゆる、このフィンテックのみならず、いろんなICTの基盤テクノロジーが海外に押さえられてしまうんじゃないかということを非常に懸念しておりますので、是非やっていただきたいと思います。
そういう中におきまして、特にこのフィンテックにおいてはブロックチェーンが重要だと考えておりますが、そのブロックチェーンの活用に向けた考え方、特に金融庁の考え方を伺えないでしょうか。お願いいたします。
○大臣政務官(牧島かれん君) 金融庁よりお答え申し上げます。
ブロックチェーン技術を含む新たな情報通信技術の発展は、決済サービスを始め様々な金融サービスに大きな影響を及ぼす可能性があると私どもは認識しています。このような認識に立ちまして、一部の金融機関では、ブロックチェーン技術の金融への活用について既に検討を行っているというふうに承知しています。ブロックチェーン技術など新たな情報通信技術の発展を金融取引に取り込んでいくためには、取引の公平性や安全性を確保、しっかりと留意をしなければなりませんし、利用者のニーズというものの的確に対応した形で取組が進められていくことが重要であると考えています。
こうした観点から、必要に応じて金融関連業界とも連携しつつ金融庁としては対応してまいります。
○藤末健三君 牧島先生、済みません、先生って言っちゃいけませんね、政務官には是非お願いしたいのは、まず一つあるのは、日本の金融機関の研究開発費の比率を調べてください、圧倒的に低いから。ですが、ゴールドマン・サックスとかモルガン・スタンレーとかあるじゃないですか、数%の売上比率の研究費使っているんですよ。日本の銀行はほとんどありません。是非、金融機関にRアンドDをやらしてほしい。そのお金が日本のベンチャー企業に回ればそれでやれますから、資金調達が、それが一つ。お願いしますね、是非。
それともう一つございますのは、このフィンテックは、恐らく日本が今頑張れば追い付けるところに来ています、はっきり申し上げて。日本の再生戦略、経済再生戦略に是非入れていただきたいんですよ、今議論しているはずなんですよ。五月に発表されるはずですので、そこにフィンテックという項目を作っていただき、明確にやっていただくこと、そして、ついでにお願いしたいのは、先ほど申し上げましたアプリケーション、パッドとか新しい分野、それも是非、明確に再生戦略に入れていただきたいことをお願いしまして、私の質問を終わらさせていただきます。
どうもありがとうございました。

MITスローンスクールのビジネスコンテストに参加

MITビジネススクール(スローンスクール)の同窓会(Reunion)の中で卒業生からの資金集めのためのビジネスコンテストをやっていましたので参加しました。プレゼンテイターは、現役の学生と卒業生(7,8割が現役学生でした)です。

一件当たり、3分くらいでのプレゼンテーションです。事業計画は「エレベーターの中で説明できなければならない」というエレベーター・ピッチを体感しました。

印象的だったのは、
・野球やサッカーで選手が足りない時に募集するスマホアプリ
・ネットで個人個人にカスタマイズされたヘアートリートメントを販売するサービス

 

IMG_3187.JPG

・TV画面、PC画面、携帯画面など様々なスクリーンにコネクトするシステム

 

IMG_3186.JPG


・電気自動車ならぬ電気ボート(アメリカらしい)
などはなかなか面白いと思いました。

 

 

プレゼンテーションの後は、別の場所で詳細なビジネスプランの説明が行われます。


なぜボストンから新しい企業が生まれるか。
答えは「強力なイノベーションの人材コミュニティ」にあるとのことです。
確かに、世界中から新しいビジネスを立ち上げたい学生が集まり、刺激しあったら多くのビジネスが生まれると感じます。

 

IMG_3183.JPG


 

食事をしながらインド人の同級生が「ケンゾウは、政治家を何歳で辞めるつもりか、辞めたらビジネスをやらないか」と誘ってくれました。

私は「65歳までには政治家として仕事を成し遂げ日本を変えたい、その後は国際機関や大学で平和構築のために働きたい」と答えましたら、「65歳でもビジネスを立ち上げることは可能だ」と指摘されました。


なお、ボストン以外でもMITの卒業生は起業し、新しいビジネスを立ち上げています。私の同級生でもノルウェー、トルコ、そして日本でも同級生が起業しています。
起業がすべて良いとは思いませんが、働き方の多様性や経済成長力という意味では、まだまだ日本は起業家が増えてもいいと思います。

MITメディアラボの伊藤ジョイ所長の講演

MITの日本OB/OG会の特別講演を聴きました。なかなかインスピレーションを頂きました。

印象的なポイントだけ書くと、


インターネットのインパクトは初期投資が低くなり、ビジネスプランがなくともまずシステムを作り、後でビジネスモデルを組み込むパターンができるようになった。GoogleやFaceBookもこのようにして生まれた。

*通常のベンチャーは、ビジネスプランを書いて、資金を集め、それから製品やサービスを開発し、ビジネスを始めるが、ネットビジネスはまず製品を作り、それからお金を集め、その後、ビジネスモデルを組み込む、となる。googleも初めにシステムがあり、お金が集まり、そのあとに広告収益モデルができた。

 

20150205_190920.jpg

BI:Before Internet、インターネット以前は原始時代?

 

今ホットなのが深セン、携帯工場で働いた若者が自由に携帯を作っている。著作権は無視して新しい物を作り、彼らが知らないうちにアメリカもイノベーションで抜いている。

*実際に深圳で作られているスマホなどの映像が流れましたが、3D-CADソフトを違法コピーで使いまくり、工場がある環境でなければできないと思いました。昔の日本はこんな感じだったのでしょうか。

 

20150205_192556.jpg

ニューヨークでも生産革命は起きている。デマンドオンで作っちゃう!

 

DNAシーケンサーによる人DNAの解析の低価格化はムーアの法則の倍近いスピード。現在、10万円。バイオがインターネットの黎明期に似ている。高校生や大学生の遺伝子組み換えのコンテストがある。

*このスピードは私も強く感じる。遺伝子の読み取りは、数百億円(数千億円だったか?)のプロジェクト(ヒューマンゲノムプロジェクト)として政府主導で動いていましたが、今ではすぐにできてしまいます。

これからは、如何に遺伝子コードを多く集め、ビッグデータ分析を行い、遺伝子と病気、性格の関連を分析するかになります。もうすでにこのビジネスは動いていますが、規制が間に合わない状況です。

Antidisciplanary、他の学問分野がやらないことのみをやる。
Creative Learning プロジェクトを仲間と一緒に熱意を持って遊ぶ、により学ぶ。Project, Peers, Passion, Play
時間を守り、ものを覚え、作業を行う人間を教育してきた。これからはCreativityがなければAIやロボットに拔かれてしまう。

*ほかの学部でやれない研究をするとの原則はいいですね。はみ出した人たちが集まり新しい分野を創出することになると思います。私もイノベーションを起こすためにはもっと自然体にならなければならないと思いました。はみ出そうと意識してはみ出すのはただのアウトローです。自然に全力を出したらはみ出してこそ本物だと思います。

 

色々と知的な刺激を頂きました。

伊藤さん(JOIさん)に感謝です。

MITメディアラボの視察 植物工場とスマートシティプロジェクト

MITメディア・ラボを視察させてもらいました。
その中で印象的だった研究プロジェクを二つばかり。

City farm(植物工場)
MITでも植物工場の研究を行っており、印象的だったのは
1.途上国でも都市化が進む中で、都市部で野菜を作るニーズは高まる。(途上国支援で進めているようです。研究成果は公開するようです。)
2.千葉大学と連携し、ハードウェアシステム、データ(育成に関するビッグデータ分析)、作業(ロボット活用)といった研究を実施。
3.各地域や都市のデマンド(料理)に対応した野菜をつくるシステムとする。
でした。私の知人も植物工場をやっており、国際的な連携ができないかと思いました。
IMG_2168.JPG

スマートシティ(都市の交通シミュレーション)
ビルや道路を示す立体スクリーンの上に、自動車や人の動きをシュミレーションし、投影する研究を行っていました。新しい交通システムやカーシェアリングなどを研究しています。
IMG_2170.JPG

藤末から、東京オリンピックは新しい交通システムを見せる場となる。是非とも東京オリンピックにも貢献してもらえるのではないか、といったところ。 「車ではなく、新しい概念の自転車などに都市交通は移っていく。既存のカーメーカーの発想では、イノベーティブな交通システムは難しいのではないか」と言われました。確かにそのとおりかもしれません。しかしながら、特に水素自動車は日本のカーメーカーが技術を持っています。水素自動車を東京オリンピックで世界に観てもらうことは、日本にとっても非常に重要な意味があると考えています。MITなんかを巻き込み世界に情報を発信したいと思いました。
IMG_2172.JPG

IMG_2171.JPG

「NASAの技術がビジネスに」 MIT宇宙航空研究所の視察

日本宇宙議連の事務局長として次のNASAの副長官と言われているデイヴァ・ニューマン教授に会おうとしましたが、丁度出張中ということで研究を視察させてもらいました。


一番面白いと思ったのが、次世代宇宙服の開発です。
宇宙服は、スペースシャトルや宇宙ステーションの機外活動をするためのもので(映画「グラビティ・ゼロ」に出ます)、服内を一気圧にするために、風船のような構造になっており、綿入れを着ているようにブカブカとなります。これだと体の服に接触する部分負担をかけ、また、非常に動きが束縛されるため、体にフィットした宇宙服の開発を行っています。
写真はそのプロトタイプで、ひも状の模様の部分は、体を動かしても伸縮の必要がないところで、ここに強度が高い繊維を入れることにより体にフィットした宇宙服ができるのです。
この服はスポーツウェアの会社に試作してもらっていると聞きました。おそらくこの技術はスポーツウェアに応用されるのでしょう。

IMG_2174 spaceware.jpg

 

また、形状記憶合金で宇宙服のサイズ調整を行ったりする研究、人口重力の中で運動するための機器も開発されていました(有人火星探査のため)。
NASAの巨大な研究資金で様々な研究が大学で行われ、それがビジネス(例えば、スポーツウェアや運動機器)に波及していると肌で感じることができました。

「脳の研究がここまで進んでいるかとびっくり」MITブレイン&メモリ研究所の視察、

MITの脳研究は、20年前にMIT利根川教授がノーベル賞を取る前から進んでいました。なんとしても最先端の研究を見たいと前に大使館経由で依頼をしましたがうまく行きませんでしたので、今回は知人のつてで依頼し、研究を視察させてもらいした。

 

20141216_170253 2we.jpg

研究所の入り口にある言葉「we embrace the beauty of truth」に感動しました。

人間が真理をつかむことができる!この確信がなければ科学は発展しないと思います。


あまり詳細には書けませんが、
脳をどの部分がどのような機能を持っているか、相当細かいところまで解明していること。そして、その部分を電極や物質で刺激することにより脳の活動を変えることができること。
学習能力を上げる遺伝子がマウスレベルでは証明されていること。これは人間でも同じような遺伝子があるとのことです(学習能力が上がるような遺伝子操作が将来出てくるかもしれません。もうSFの世界ですね)

 

完全に無害化されたウィルスを使い、シナプス(脳細胞と脳細胞をつなぐ細胞)のつながりを分析できるようになっていること(脳機能をエリアでなく脳細胞単位で分析できるようになるようです)。
相当な知的な刺激を頂きました。専門に研究をされている方にとっては当たり前のことでも、門外漢の私には驚くことばかりでした。
研究所には数多くの日本人研究者が来ておられ、日本語で説明をいただけたことも知識が足りない私の理解に非常に役立ちました。

IMG_2197.JPG

日本の研究所にももっと訪問させていただこうと思います。

 

カーボンナノテクノロジーに関する日米共同研究に関するドレッセルハウス教授との会談

MITのカーボンナノテクノロジー研究のトップであるドレッセルハウス教授と打ち合わせをしました。カーボンナノテクノロジーは(炭素(カーボン)が球状になったフラーレン、パイプ状になったカーボンナノチューブ、板状になったグラファイト)を応用した技術の日米共同研究推進を打ち合わせました。

ドレッセルハウス教授は、大統領府の科学技術政策局の元長官であり、この11月には、大統領自由メダルを受賞されたアメリカの科学技術界の重鎮です(女優のMeryl Streepやノーベル経済学受賞者であるMITのサロー教授も受賞)。

カーボンナノテクノロジーは基礎科学の段階から実用化・量産化の段階にあり、如何に日米が協力して新しい科学技術分野を進めるかを話しました。
今年からMITと東大・信州大学の共同研究が始まります。これを今後拡大し、国家プロジェクトにしたいと思います。

IMG_2160.JPG

北大教授・東大特任教授の古月先生とドレッセルハウス教授と一緒に

 

NIST(米国国立標準技術研究所)のナノテクノロジー研究所を視察

非常に時間的に短い訪米スケジュールでしたが、現在、集中している「ナノテクノロジーの研究」現場を視察しました。
ワシントンDCから車で約30分にあるNIST(National Institute of Standards and Technology)CNST(Center for Nanoscale Science and Technology)を訪問しました。

NIST1.jpg <NISTの正門で研究所の地図と> NIST2.jpg Director(所長)の Robert J. Celotta博士から説明を頂きました。

以下、藤末の所感です。
1.2007年に節入りつされたCNSTの研究ビルだけで2つあります。、年間研究予算は$35M(ハードウェアを除く)。クリーンルームも広くスペースが余っていました。おそらくまだ研究を拡大するつもりではないでしょうか。実際に年々基礎的な研究費は増えているようです。

NIST3.jpg

2.研究テーマは、「カーボンナノチューブ(CNT:炭素原子で作ったチューブ)やグラフェン(炭素原子で作ったシート)の電子的特性」に集中しているように見受けられました。説明を伺った範囲では「半導体やソーラーセルへの応用」が中心でした。日本は電子材料の他にもCNTの強度を活用した材料科学技術の研究も進んでいます。

NIST4.jpg

4.関係研究者は約100名(NISTだけでという感じでした。ネットには300名とありますが、本当の意味のNIST研究者は100名くらいが正しいと見ます。IBMなどから企業研究者も同数くらい来るようです。)、加えてポスドクが色々な大学から来ていました。実際に実験している研究者二人と話をしましたが、大学所属の博士課程とポスドクでした。

NIST5.jpg

5.正直なところ、想像以上に対規模な研究所でした。アメリカのひとつの国立研究所であるNISTだけでこれだけの投資を行っているのであれば、全米で見るととてつもない投資が行われていることを実感しました。

NIST6.jpg

6.今回、米国側に「ナノテク分野で日米で補完的に共同イニシアティブを作りたい」と藤末の想いを伝えました。次回はより具体的な企画を持って渡米します。
ナノテク、特にカーボンナノテクは日本が優位な分野であり、電子材料や構造材料などで新しい産業を作り出す力を秘めています。
技術のみならず、国際標準の確立や安全基準の作成などをアメリカと連携して作るつもりです。

日本には「科学技術立国」が必要

月刊誌WEDGEの3月号に
「 OPINION 中曽根康弘元首相に聞く「科学技術」〜政治家の役割〜」
という記事があった。

尊敬する中曽根先生の記事なので拝読したが、なかなか奥が深い。

戦後に中曽根先生たちが原子力政策や宇宙政策を中心とする科学技術政策どのように立ち上げたか、また、今後の課題はなにかが書かれている。

特に印象的だったのが2点ある。

一つは、日本は未だ「科学技術立国」でなければならないということだ。よくこれからは「金融立国」という同僚議員もいるが、私は資源を持たぬ国として科学技術から生まれる価値で日本は生きてイカなければならないと考える。製造業にも言えることだが、金融で海外で儲けてもそれが日本国内に還元されなければ国富を生むことにはならない。やはり国内で科学技術から新しい価値を生み出し、それを世界に売って国富を得ることが今でも必要だと考える。

もう一つは、「省庁、政党、そして政治と学者・技術者といったそれぞれの関係性をうまく統合しながら力にしていくのが政治の責任であり」との中曽根先生の言葉だ。マックス ヴェーバーは「職業としての政治」の中で「すなわち精神を集中して冷静さを失わず、現実をあるがままに受けとめる能力、つまり事物と人間に対して距離を置いて見ることが必要である」としているが、まさしく統合のためには「事物と人間に対して距離を置いて見ること」が必要だと常日頃感じることが多い。最近の政治はあまりにも物事や人に密着しているように思う。

「ガンのウィルス治療」の講演を聴く

東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授の講演を聞かせていただきました。 ガン治療の最先端研究の内容に驚きました。 ガンの治療は、手術による摘出、放射線療法、化学療法の3種類、これらは30年変わらず。 新しい治療法として「遺伝子組み換えを行ったウィルス」によるガン細胞の破壊が研究されている。ガン細胞のみを破壊するウィルスを人工的に作る。 cancer vaccine.png 出典:東京大学サイト ウィルスでは必要だがガン細胞で不要な遺伝子をウィルスから取る。これによりガン細胞の遺伝子を破壊する。ガン細胞を破壊するときに抗ガン免疫ができる。つまり、ガン細胞を破壊するだけでなく抗ガンワクチンの効果もある。 現在、第3世代ウィルスであり、ヘルペスウィルスに3重の改変をおこなっている。 cancer vaccine2.png 手術で対応しにくい悪性中皮腫にも効く。 ウィルスはガン幹細胞(ガン細胞を生み出す細胞、女王バチのような存在)をも破壊する。ガン幹細胞の破壊は他の治療法にはできない 研究成果を出した後に、知財権管理、生産技術開発、品質テスト、安定性試験、法規制対策(文科省、経産省、厚労省、環境省など省庁に分かれている)、臨床試験実施などのプロセスを終えて初めて世間に出るが、このプロセス(トランスレーショナルリサーチ)はマンパワーと資金がかかるが、研究実績として評価されない。研究者はこのプロセス取り組もうとしないため、研究成果が世の中に出ない。 現在、トランスレーショナルリサーチは臨床試験と治験試験と別れており、二度手間となっている。これを一つに統合しなければならない。また、法規制対策も文科省(大学での遺伝子組み換え)、経産省(ワシントン条約対応)、厚労省(臨床研究審査、遺伝子組み換え研究)、環境省(遺伝子組み換え生物)など省庁に分かれている。これもワンストップでやれるようにすべき。 アメリカでは2014年にガン治療ウィルスが市場にでる予定となっている。 研究後のトランスレーショナルリサーチのスピードがアメリカで早い。このままでは科学技術は日本にあるが、製品化は海外で行われるようになる。 ウィルス治療が実現すれば、手術でなくまずウィルス治療を行うようになる。 以上がご講演の概要です。 今、日本版NIHの議論が行われています。是非とも次の通常国会で本法を成立させ、最先端の医療を日本で受けれるようにしていきます。 また、研究医療開発特区も実現しなければなりません
1   2   3   4   5   6  

トップへ戻る